ちゃんと使えるエラー検知技術。 量子コンピュータによって、複雑な計算が一瞬で処理できるようになる…と言われてます。とはいえ実現にはまだいろんな課題がありますが、IBMリサーチがその中でも最大の課題のひとつを解決したようです。 量子コンピュータの課題のひとつは、それが繊細で曖昧な量子の世界で起こることに由来しています。従来のコンピュータのbitではなくqubit(量子ビット)が使われており、ひとつのqubitは0か1か、またはその両方である「0と1」の値をとることができます。で、「0と1」の場合、0と1の間には「位相関係」があり、それらの情報があることで計算速度が劇的に上がるんです。 でも「0と1」のときには、2種類のエラーが起こりえます。ひとつは「ビットフリップ」とよばれるエラーで、「0と1」のはずのqubitが「0」か「1」にひっくり返ってしまう現象です。もうひとつは「位相フリップ」とい
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