昨年夏に米国で封切られ、「タイタニック」に次ぐ史上2番目の興行収入を上げた「ダークナイト」。バットマン最新作のそれは、善と悪の表裏一体、人間の愚かしさと倫理感を絶妙に炙り出したストーリーと、急逝したジョーカー役のヒース・レジャーの怪演もあって、大いに話題になったことも記憶に新しい。 すでに2008年のゴールデングローブ賞とLA批評家協会賞の2つの助演男優賞を獲得し、先にノミネート発表があった第81回アカデミー賞でも、ヒース・レジャーが助演男優賞の候補になったほか、撮影賞や編集賞、美術賞、録音賞、音響効果賞など、合計8部門にノミネートされている。 ここ日本でも2008年8月よりロードショーとなり、上々の滑り出しを見せたようだが、その後次第に後退し、興行収入は「ハムナプトラ」や「カンフー・パンダ」「セックス・アンド・ザ・シティ」などに大きく水を空けられた第16位、約16億円に止まった(参考