「薪(まき)の使用は断念せざるをえない。尽力頂いた皆様に心からおわびします」。 岩手県陸前高田市の松から作った薪を「五山送り火」で燃やすことを断念した京都市の門川大作市長は、午後4時から市役所で記者会見。「薪は長期間、屋外に置かれており、被災地の産品がすべて危険だと誤解しないでほしい。科学的知見に基づいて判断することが大切だ」と、被災地に配慮を見せた。 報道陣から、検出された数値は危険なのかを問われると「食品と違って国の基準はなく、科学的知見では判断できない」と発言し「国には早く基準を示してほしい」と繰り返した。 「検出されたら使用しないという前提が間違いだったのでは」と追及されると、「残念だが……(送り火は)市の事業ではないので」などとし、岩手県が10日、陸前高田市のがれきから高濃度の放射性物質が検出されたと発表したことは「今日知った。陸前高田市は福島県から離れており、放射性物質が出る可