読谷村で起きた米兵による住居侵入傷害事件で、県警から任意の取り調べを受けている嘉手納基地所属の空軍兵士(24)が、「酔っ払い、自宅に帰ったつもりだった。逆に(中で寝ていた)中学生が侵入したと思った」と供述していることが分かった。12日に開かれた県議会米軍基地関係特別委員会(新垣清涼委員長)で石新政英刑事部長が明らかにした。 石新部長は、兵士の取り調べについてはほぼ終了したとし、「近日中に書類送検する予定」とも説明。県警の鑑定で、血液中からアルコール以外の覚せい剤などの薬物は検出されなかったことも明らかにした。 また、身柄を日本側に引き渡して捜査すべきではとの議員の指摘には、逃走の恐れがないことや米側が捜査に協力していることを挙げ、「現時点では逮捕の必要性はない」と強調。「今は米軍の手中にあるだけで、捜査権、裁判権は日本にある」との認識を示した。