昨年も終わりに迎えようとしていた頃、ニューヨークヤンキースに在籍していた黒田博樹投手が広島カープに復帰するというビックニュースが飛び込んできた。 黒田博樹はどういった人物なのだろうか? 自身が執筆した「決めて断つ」(著:黒田博樹/ベストセラーズ)を読むと、「反骨心」と「勝負への異常なまでの覚悟」が彼を形づける重要な要素となっているようだ。 【反骨心】 世界でも有数の名門チームであるヤンキースで活躍した黒田が反骨心を持っているといわれてもピンとこないだろう。しかし、彼は高校・大学・プロと挫折を経験し、それを「反骨心」によって乗り越えてきたのだ。 中学時代、それなりに結果を出していた黒田は、名門である上宮高校を志願して無事入部する。ちなみに当時の上宮高校というと、現タレントである元木大介氏が(今となっては信じがたいかもしれないが)甲子園で大活躍してアイドルだった時代だ。 だが、上宮高校に入部し