「いないいないばあ」や「龍の子太郎」などで知られる作家の松谷みよ子さんが2月28日、老衰で死去した。89歳だった。お別れの会は4月4日午前11時から東京都港区南青山2の33の20の青山葬儀所で開く。子どもの目線で多数の作品を生み出した松谷さんを悼む声が相次いだ。 500万部を超える「いないいないばあ」や「モモちゃんとアカネちゃん」シリーズは、世代を超えたロングセラーだ。作家の綿矢りささんは、小学校低学年の頃から「モモちゃんとアカネちゃん」に親しんだ。今も読み返すことがあり、作家として影響を受けたと語る。「明るく楽しい一面がある一方、影の部分もある。両親の離婚前には、家にお父さんの靴しか帰ってこない。子ども向けと言われるが、大人の世界の影の部分を隠さない。夢の世界では終わらず現実を書いている」と話す。 反戦平和を扱った作品も多い。「ふたりのイーダ」「まちんと」で挿絵を担当した画家の司修さんは
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