天皇に代わって伊勢神宮に仕えた皇女=斎王が暮らしていたとされる斎宮跡の発掘調査現場が、4日から公開されています。 三重県明和町にある斎宮歴史博物館では、天皇に代わって伊勢神宮に仕えた未婚の皇女=斎王が暮らしていた斎宮跡の発掘調査を行っています。 公開された発掘現場は、奈良時代に聖武天皇の娘の井上内親王らが生活していたとされる斎王宮殿域です。 10月には宮殿の中心施設で、斎王が暮らしていたとされる奈良時代の正殿が見つかったことから、今回の調査では正殿の構造を詳しく調査した上で、正殿西側に建っていたとされる西脇殿などの重要な建物の存在を特定したいとしています。 斎宮歴史博物館の川部浩司さんは「奈良時代の斎王がいた場所を体感し、思いをはせて欲しい」と話していました。 発掘現場の一般公開は、来年3月1日まで水曜日を除く平日に行われています。