名古屋市の会社員、磯谷利恵さん=当時(31)=が、インターネットのサイトで知り合った3人組に平成19年8月に拉致、殺害された闇サイト事件で、強盗殺人や逮捕監禁などの罪に問われた元新聞セールススタッフ、神田司(37)、無職の堀慶末(33)、無職の川岸健治(42)の3被告の論告求刑公判が20日、名古屋地裁(近藤宏子裁判長)で開かれた。 検察側は「社会全体を震撼(しんかん)させた凶悪、重大な犯罪」と被告全員に死刑を求刑した。 論告で検察側は「地獄の苦しみを被害者に与えた鬼畜の所業。金銭を得ようとした低劣な動機に酌量の余地はない」と述べた。判決は3月18日に予定されている。論告に先立ち、磯谷さんの母、富美子さん(57)が「時間は止まったまま。娘は心の中で生きている。命で償ってください」と意見陳述した。