スポーツ用品製造販売大手「アシックス」(神戸市中央区)の社外秘の商品データが不正に持ち出された事件で、不正競争防止法違反容疑で兵庫県警に逮捕された元社員の男(31)=川崎市=が、現在勤める同業大手「プーマジャパン」(東京)への採用が内定した直後に、アシックス社内でデータ入手を始めていたことが14日、捜査関係者への取材で分かった。 捜査関係者などによると、男は昨年3月31日にアシックスの社員用IDなどを使って社内サーバーへアクセスし、シューズに関するデータの複製を開始。その数日前に、プーマジャパンへの採用が決まったばかりだった。データ入手にはアクセス権限が必要だが、男はシューズの品質管理や性能分析などを担当し、権限を与えられていたという。 県警は、男が転職先のプーマ社内で使っていた社用パソコンや自宅にあった私用パソコンなどを押収。営業秘密が第三者に渡っていないかなどを調べている。プーマジャパ
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