――ともに歩んできて感じる、杏奈の魅力とはどういったところなのでしょうか? 夏川やっぱり“二面性”ですね。ステージ上の“オン”の杏奈と、いつもの“オフ”の杏奈で、まったく異なるふたりのキャラクターを演じているような感覚です。ただ、どちらの杏奈も“アイドルとして輝く”ということに対して、芯の通った信念のようなものが一貫してあって、そこは私も尊敬します。 ――そんな杏奈を演じるうえで、どういった点を意識していますか? 夏川とくに神経を使うのが、オフの演技をするときです。おとなしいというだけではなくて、プロデューサーを始め、シアターの仲間たちとも微妙な距離があるというか、人見知りが出ている感じがあるので、それをどう表現するかはいつも考えながら演じています。オフの杏奈こそが“自然体”の彼女なので、その部分の表現に関してはこれからも妥協せずに追求していきたいと思います。それと、セリフの内外で“間”が