日本の奨学金は、将来の返済能力を考慮せず、数百万円単位の ローン契約を組む点で、サブ・プライム的な要素も含まれた金融取引だ 2016年5月20日 金曜日 ◆留学する学生を助けるなら貧しい学生も助けてほしい ますます家計を苦しめる教育費、今こそ「給付型奨学金」の実施を 5月20日 小原篤次 日本学生支援機構の奨学金は「教育ローン」 ?日本学生支援機構の「奨学金」には、現在、給付型はない。あるのは無利子型と有利子型の貸与型で、いずれも学生本人が卒業の半年後、返済を開始しなければならない。学校教員や研究者になっても免除制度は廃止されている。 ?返済義務があるという点では、奨学金というより教育ローンの一種として位置付けられよう。 ?民間金融機関の教育ローンは、保護者が債務者として返済していく。貸出対象者は一定以上の収入基準が必要である。これに対して、日本学生支援機構の「奨学金」の対象者は、保護者が