ペティーとクラークが明らかにした経験法則通り、わが国は経済発展にともない、産業構造や労働力構成が第1次産業から第2次、第3次産業に比重を移していった。見方を変えると、第1次産業は国家の経済発展に伴い、土地、労働力、資本という生産の3要素を供出していった。経済発展と共にやせ細っていく産業に、強くなれとはどの口が言うのか。本当に強くなって欲しいのなら、出したものを返してから言うのが筋。 ◆手詰まり感が漂う人口増加策 「八戸市の人口が1月末に23万人を割り込んだ。少子高齢化が進む中、人口減少を食い止めるのは容易ではないが、多様な産業が集積する都市の特色を生かし、UIJターンなど市外からの転入者を増やす取り組みに活路を見いだしたい」で始まるのは、デーリー東北(3月3日付)の時評。 市の人口は2013年に24万人を割ってから約5年間で1万人が減り、減少スピードも加速している。人口減少対策として、市外
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