自然の石を絶妙なバランスで積み上げる「ロックバランシング」を楽しむ人が京都市の鴨川などで増える中、完成した作品を壊すように呼びかける動きが広まっている。倒れてけがをさせる恐れがあるだけでなく、積まれた石に霊的なメッセージを読み取る人もいるためだ。京都市内で活動する制作者は「壊れぶり」まで味わう楽しみ方を提案し「壊すまでがロックバランシング」と呼びかけている。
京都大学入試で恒例の折田先生像、今年は「チョッパー」 受験生にエール 2023年2月25日 10:43
戦時中、国立ハンセン病療養所・菊池恵楓園(熊本県合志市)の入所者に対し、陸軍が「虹波」(こうは)と名付けた薬剤を投与する人体実験を行い、9人が死亡したことを示す文書群を、同園が初めて開示した。同園での人体実験で死者が出ていたことは知られているが、1次資料の全容が明らかになったのは初めて。 戦後のハンセン病患者隔離政策を主導した菊池恵楓園の宮崎松記園長は京都帝大医学部卒だ。死者9人を出した旧陸軍の「虹波(こうは)」の人体実験で、宮崎園長と同じく第7陸軍技術研究所嘱託だった熊本医科大の波多野輔久教授や、虹波を投与され死亡したハンセン病患者の遺体を解剖した同医科大の鈴江懐(きたす)教授(のち京大医学部教授)も、京都帝大医学部出身だ。虹波研究の人脈は京大医学部に連なっている。 京大医学部は、旧満州で捕虜らにペストなどを感染させるなどの生体実験を行った731部隊に、講師クラスの研究者を送り込んだ。虹
人工知能(AI)が作った俳句のうち京都大の学生が選んだ作品は、有名俳人の句よりも評価が高かった、との調査結果を京都大の研究グループがまとめた。同グループは「AIと人間の協働でより創造性の高い俳句創作ができる可能性がある」としている。 AIを取り入れた創作活動は「AIアート」と呼ばれ、絵画などの視覚的な分野で特に研究や実践が進んでいる。言語を用いた分野での事例は少ないものの、言語処理能力や生成技術は向上しているという。京大人と社会の未来研究院の上田祥行特定講師らのグループは、「五七五」と最も短い詩でAIを取り入れやすいことから俳句を題材とした。 調査はインターネット上で385人に実施。対象となる俳句を、AIで生成した句をランダムに選んだもの▽AIで生成した句のうち京大生がよいと評価したもの▽著名な俳人の句―の3種類に分けた上で、その分類が分からないようにして評価してもらった。 例えば晩秋を表
人口減少数が全国1位の京都市 子育て世代が暮らしにくい都市に変容、一体なぜ? 2022年8月29日 6:00
国公立大2次試験が始まった25日、京都大吉田南構内(京都市左京区)で、恒例の「折田先生像」が登場した。今年は宮崎駿監督のアニメ映画「崖の上のポニョ」のキャラクターになり、愛らしい姿で受験生にエールを送った。 張りぼての像は、旧制第三高等学校の初代校長、折田彦市の銅像があった場所に毎年置かれる。制作者は謎に包まれたままだ。 人間になろうとする魚の少女・ポニョがあどけない表情で左手を上げている。そばの看板には「折田彦市先生はさかなの子として人間になることに尽力し、京大にパークパクチュッギュッ!の学風を残すために多大な功績を残した人です。どうかハムをたくさんあげて下さい」という説明が添えられていた。 試験会場に向かう受験生たちは顔をほころばせて写真を撮ったり、不思議そうに眺めたりしていた。しかし、まもなく大学当局によって「撤去要請」の張り紙が貼られた。今年の「折田先生像」は、管理強化が指摘される
ゲームを有利に進めるためにデータを不正に改変する「チート行為」をしたとして、京都府警サイバー犯罪対策課と伏見署は18日までに、私電磁的記録不正作出・同供用の疑いで、愛知県や広島県などの17~39歳の男女5人を書類送検した。捜査関係者への取材で分かった。不正改変されたデータは、ゲーム用アカウントの売買を仲介するサイトで取引されていたという。 ゲーム用アカウントの売買は多くのゲーム会社が禁止しているが、ゲームを進めてキャラクターを強化したデータなどの取引を仲介するサイトがあるという。府警はチート行為の温床になっているとみて、昨年10月にサイトの運営会社2社に対策を取るよう要請文を出した。 捜査関係者によると、5人の書類送検容疑はそれぞれ2020年7~10月、スマートフォン向けゲーム「にゃんこ大戦争」の運営会社「ポノス」(京都市下京区)のサーバーに虚偽のデータを送信して、ゲーム内で使用できるアイ
世界の霊長類研究を牽引(けんいん)してきた京都大霊長類研究所(愛知県犬山市、霊長研)について、京大が組織再編する方向で検討を進めていることが14日、関係者への取材で分かった。霊長研を巡っては、京大が昨年、元所長の松沢哲郎・元特別教授らが関わったとする研究資金不正を公表。今回の京大の方針について、霊長研の事実上の「解体」と見る関係者もいる。京大は月内にも最終決定するとみられる。 関係者によると、京大は霊長研について、学部や研究科と並ぶ組織として位置づけられる「付置研究所」から外すなど大幅に組織再編する方向で検討している。「霊長類研究所」の名称もなくなる可能性が高い。一方、霊長研が飼育してきた動物は犬山市の施設内でそのまま管理するとみられる、という。 この問題で京大は昨年6月、霊長研にあるチンパンジー用ケージの整備に絡んで約5億円に上る研究資金の不正支出があったとする調査結果を公表。松沢氏を懲
竹林で見つかったマントカラカサタケ。ペットボトル2本分ほどの背丈があった(京都市西京区大原野上里北ノ町)=上田さん提供 京都市西京区大原野上里北ノ町の男性が管理する竹林で、ペットボトル2本分ほどの背丈があるキノコが見つかった。専門家によると通常の2倍ほどの大きさで、「普段見られるものよりも大型だ」としている。 キノコはかさの直径40センチ、高さ50センチほど。22日の早朝、自宅近くの竹林を訪れた上田文夫さん(62)が見つけた。 菌類に詳しい京都大大学院農学研究科の研究員北出雄生さんによると、柄の特徴などからマントカラカサタケの可能性が高いという。竹林や広葉樹林の栄養に富んだ土壌で多く見られ、梅雨明けから秋にかけて発生する。一般的にかさの直径は10~20センチ、高さ15~30センチという。 キノコは22日の晩には枯れてしまったが、上田さんは「また巨大なキノコが出てないか楽しみ」と話している。
23日午前10時40分ごろ、滋賀県高島市の陸上自衛隊饗庭野(あいばの)演習場で訓練中に発射された120ミリ迫撃砲弾1発が敷地境界を越え、西に約1キロ離れた山林に落下した。陸自今津駐屯地(同市今津町)と高島市が発表した。けが人や被害の情報はないという。 「バーン」。雷より大きな爆発音が一帯に轟(とどろ)いた。砲弾は近くの国道の工事現場にいた作業員の頭上を飛び越えて着弾し、破片が木の幹を大きくえぐった。約2年半前には同演習場の砲弾が国道脇に飛び、乗用車が損壊する重大事案が起きた。陸自が強調した再発防止の徹底は何だったのか。住民からは「安全に対する意識が欠けている」と怒りの声が相次いだ。 着弾地点とみられる山林の東側には国道367号が走る。一帯は拡幅工事中で、男性作業員(26)は「雷より大きな爆発音がした。振動も感じ、びっくりした」と恐怖の一瞬を語った。別の男性作業員(62)は「最初は工事現場で
JR貨物がJR米原駅南側に建設を計画している「米原貨物ターミナル駅」について、採算性の確保が難しいとして整備に難色を示していることが11日、分かった。滋賀県米原市の平尾道雄市長はこの日の市議会6月定例会で、同計画の実現性に関し「展望は明るくない」との認識を示した。 JR貨物は2001年、滋賀県内初の鉄道貨物の拠点として同ターミナル駅の建設計画をまとめた。接続道路の整備などを含め、国や県、市との4者協議を続けてきた。 当初計画では、新規需要と近隣貨物駅からの移転分と合わせ、年間約40万トンの貨物取り扱いを見込んでいた。名神高速や北陸自動車道へのアクセスが良く、地元産業界などから期待されたが、鉄道貨物需要の伸び悩みで協議は近年、進展していなかったという。 関係者によると、3月にあった4者による会議でJR貨物から「建設は厳しい状況」との申し出があったという。平尾市長は11日の市議会で計画の進行状
聖火リレーが行われた京都府亀岡市の府立京都スタジアム(サンガスタジアム京セラ)では、外周に掲げられているスタジアム名を示す大看板のうち、チーム名と企業名が黒い幕で覆われた。五輪スポンサー企業以外の企業名を伏せるよう、大会組織委員会から指示を受けた措置。26日のリレーが終わるまでスタジアムを象徴する「サンガ」と「京セラ」の名が消える。 スタジアム名は京セラが年1億円、20年で計20億円を支払う契約で命名した。昨年1月の完成以来、スタジアム北側と南側に幅約25メートルの大きさで「SANGA STADIUM by KYOCERA」と記され、スタジアム名をPRしてきた。府は今回のリレーに合わせ、看板面積の6割以上にあたる「SANGA」と「by KYOCERA」部分を覆った。 また、スタジアム内の自動販売機16台のうち、東京五輪スポンサーのコカ・コーラ社以外の企業名が入った8台は、いずれも五輪ロゴな
すでに府立清明高で導入されているタブレット端末。2022年度には全府立高で入学生に購入が求められる(京都市北区) 京都府立高で2022年度の入学生から6万~7万円程度するタブレット端末の自費購入が決まったことに「怒りしか感じない。新型コロナウイルスによる不況下でどこにそんなお金があるというのか」との意見が府内の保護者から京都新聞社の双方向報道「読者に応える」に寄せられた。高校でのコンピューター端末の1人1台整備は全国で進むが、自治体によって公費を使うか保護者負担にするか対応が分かれている。府立高が保護者負担になった背景や費用の内訳などを探った。 意見を寄せたのは公立高2年と公立中2年の子どもがいる40代の母親。高校での端末整備については「コロナ禍で学校に行けない場合でも学習できる。また端末を使えば世界中の情報を取得でき、家庭環境に左右されずより良い学習ができる」と理解を示した。 しかし費用
「かいけつゾロリ」に登場するキャラクターになった今年の折田先生像(2021年2月25日午前、京都市左京区・京都大) 一般選抜(一般入試)の2次試験が始まった京都大の吉田南キャンパス(京都市左京区)に25日、恒例の「折田先生像」がお目見えした。今年は児童書やアニメで知られる「かいけつゾロリ」に登場するイノシシのキャラクター。大学周辺では看板を手に持ち、受験生にエールを送る学生の姿も見られた。 張りぼての像は同キャンパスにあった旧制第三高等学校の初代校長・折田彦市の銅像にちなみ、毎年現れる。2次試験が終わると姿を消し、制作者は謎に包まれている。 大きな目が愛くるしくオレンジ色の服を着た姿で、近くには「折田彦市せんせは、ゾロリせんせの子分としていたずらに尽力し、京大にまじめにふまじめな学風を築くために多大な功績を残した」と記した看板が置かれていた。ほかにも、顔出し看板の折田先生像など数体が見られ
醍醐寺(真言宗醍醐派総本山・京都市伏見区)は1日、京都市内の人工衛星開発企業と協力して宇宙に寺院を開くための実行委員会を発足した、と発表した。2023年に打ち上げ予定の人工衛星に寺の機能を持たせることを目指す。 醍醐寺によると、地域や国の枠を超えた目線で平和や安全を祈る寺院の必要性を感じていたといい、寺の名称は「浄天院劫蘊(ごううん)寺」と名付けた。「劫」「蘊」ともに仏教上の言葉。大きな時間の流れや、人間の存在を形成する要素を意味するという。 2年後に打ち上げ予定の衛星には本尊や曼荼羅(まんだら)など仏教の教えを象徴するものを搭載し、地球から祈る人たちの心のよりどころとする。8日に宇宙の平和と安全を祈る「宇宙法要」を初めて行い、今後も定期的に実施予定。醍醐寺の仲田順英総務部長は「打ち上げ後は宇宙からの画像を見ながら法要を執り行うなど、人工衛星を活用した祈りの世界を具現化したい」と話している
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