アジアのメッセージングアプリは、数億人のユーザーを抱える総合プラットフォームを構築し、世界をリードしている。中でも世界最大のメッセージングサービスの一つであるLINEはフードデリバリーやタクシー配車なの分野にも進出し、ユーザーの囲い込みを図ろうとしている。しかし、そのLINEもここ数年はフェイスブックとの競争に苦戦し、ユーザー数を伸ばせていない。 企業価値は2年間で半分まで急落 ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)が報じたところによると、LINEは7月にIPOを予定しており、調達する資金は20~30億ドルになる見通しだという。時価総額は50億ドル(約5350億円)程度と見られているが、これは2年前にIPOを計画した際の評価の半額に過ぎない。LINEは2014年に東京証券取引所に株式上場を申請し、時価総額は1兆円規模と見られていた。しかし、その後同社は事業の成長を優先させることを理由に上