海外で働く基本は、「郷に入りては郷に従え」。だが、言うは易く、行うは難し。知らず知らずのうちに礼を失し、なぜだかビジネスがうまくいかない、という場面も多いだろう。 そこでこの連載では、各国の人々との付き合い方の秘訣を、外交、つまり「外国人とのお付き合い」「接待」のプロである各国の外交官に聞く。隣り合った国でも異なる習慣、作法を知り、その国にあった振る舞いができるようになれば、より海外進出の道も開けるに違いない。 連載第4回目は、日本企業の進出の歴史も長いインドネシア。相手に面と向かって本音を言わないのはタイなどと似ているが、インドネシアでは上下関係が何よりも重要であるなど、東南アジア各国でも習慣や作法は大きく異なる。インドネシア共和国大使館、バンバン スハルト公使参事官に、インドネシア人と付き合う際の秘訣を聞いた。 ――インドネシアのビジネスにおいては、「上下関係」と「思いやり」が切り離せ
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