喜多方ラーメンと聞くと、どういったラーメンを想像するだろうか? あっさりした透き通ったスープに平打ち縮れ麺が泳ぎ、たくさんのチャーシューが丼を覆っている。 あの、暴力的なまでにソソるジューシーなチャーシューに、ツヤツヤでモッチモチの麺、そして芳醇(ほうじゅん)なスープの香りとコク。想像しただけでヨダレものの読者も多かろう。 それは、正しく喜多方ラーメンを代表する「坂内食堂」のラーメンに違いないのだが、なぜそれが喜多方ラーメンとイメージされるようになったのか。 そこには、昭和末期から平成にかけて一大旋風を巻き起こし、今なお発展を続ける喜多方ラーメンチェーンの存在があった。それが「坂内(ばんない)」だ。 ▲このロゴマーク、誰しも一度は目にしたことがあるはず 「坂内」の登場で一気に喜多方ラーメンの認知度が高まったのだが、そこまで評判になった理由が、「喜多方ラーメン 坂内」のスタイルに隠れているは