しぶんぎ座(1月)、ふたご座(12月)と並ぶ「3大流星群」の一つ「ペルセウス座流星群」が、12日夜から13日未明にかけ、出現のピークを迎える。毎年この時期、スイフト・タットル彗星(すいせい)が軌道上に残したちりの帯を地球が通過する際に、大気圏に入ったちりが高温になって光る現象。10日から14日ごろまで観測できる。 北東方向のカシオペア座とペルセウス座の間に位置する放射点から飛び出すように星が流れる。周囲が暗く好条件の場所なら、1時間に20個以上の観測も可能。国立天文台(東京都三鷹市)広報室は「月のない方向を見れば観測しやすい」という。 一方、14日未明には、金星の手前を月が横切って隠す珍しい現象「金星食」が起きる。石垣島(沖縄県)を除く日本の大部分で観測可能。同天文台によると観測に適した金星食は89年以来23年ぶり。【野田武】