誰がお薦めしていたか、とか、誰と関わりを持ったアーティストなのか、とか、どうでもいいと思えることがある。それは名作の証。ロリ・スカッコの『Circles』を聴くたびに、彼女がどういう人物なのか、どういう経緯でこの作品が作られたのか、などが気になりつつも結局気にせず聴いている自分がいるはずだ。『Circles』は何もしなくていいときに聴く作品。流れる40分間は、あらゆる時が止まっている。仕事も手に着かない。精神の旅に出るような、夢の世界をふわりと訪れるような、その間だけ、何処か違う場所に居るようだ。眠る前に聴いて、そのまま夢の中まで連れて行きたい。 01. Reeling Then Again ♪ 02. Imitation of Happiness ♪ 03. A Quiet Light ♪ 04. Heirlooms ♪ 05. Love’s Journey 06. Sketches o
4トラックのカセットMTRを使い、エレクトリック・ギターの多重録音で作り上げたアルバム。 録音は2013年の夏の日。曲名の日付は、録音そのままの曲順。 独りであること、と、等価交換。 そこかしこに感傷の溜まり場。 古さも新しさもないまぜにした、時間の流れを忘れさせるような音。 モノラルのサウンドは、残響音の塊の中に蕩けていくような錯覚さえ覚える。 『atelier II』と同様の本人デザインによる引き出し式特製紙ジャケット。 アーティストの意図により音源にはわずかなノイズが含まれています。 →AOKI, hayato web site →AOKI, hayato関連作品一覧 →blog 01. equivalent 130723 n1 ♪ 02. equivalent 130723 n2 03. equivalent 130724 n1 ♪ 04. equivalent 130724 n2
David Laibman & Eric Schoenberg / The New Ragtime Guitar [CD-R] 19世紀の終わりから20世紀初頭にかけてアメリカで流行した、ジャズの発祥とも関係のある黒人音楽のスタイル「ラグタイム」。本来ピアノで演奏されるラグタイムを、これまでに様々なギタリストが編曲し各々のスタイルで演奏してきましたが、1台のギターでは物理的な限界があったのも事実。そこでピアノをふたつのパートに分け、2台のギターで演奏することを考案したのが、60年代フォーク・リヴァイヴァル・ムーヴメントの中心人物デイヴ・ヴァン・ロンクであったとされ、それを実行したのがこのデヴィッド・レイブマンとエリック・ショーエンバーグのデュオです。 かくしてふたりの演奏はラグタイムの本質を見事にギターで再現したものとなりました。肩に力が入ったような演奏は皆無。ラグタイムが持つ粋でリラック
Lori Holland / Irish Folk Songs for Women, Vol.2 [CD-R] アイルランドのシンガー・ソングライター、ロリ・ホランドが1960年に録音したアルバムで、アイルランドに伝わるフォーク・ミュージックから女性をテーマに14曲を選曲し歌ったもの。結婚、失恋、弔いの念などを女性の視点から歌った曲が収録されています。 受け継がれる歌には幾層にも重なる人の叡智が。ロリ・ホランドの少し低めの歌声と控えめなギター伴奏は、余計な装飾は必要ないと感じさせる程にじんわりと沁みてきます。フォークウェイズはアメリカだけでなく世界各国のフォーク・ミュージックを集めていますが、曲と声の良さという点で頭一つ抜けているのが本作ではないでしょうか。アイリッシュ・ミュージックが持つ母性のような優しさに包まれるアルバムです。(タイトルにはVol.2とありますがVOl.1の詳細は不明で
"Vida Secreta"=「密やかな生活」には密やかな音楽を。 カタルーニャのギタリスト、トティ・ソレール。ブルースやフラメンコを習得していながらコンサートではバッハを弾くなど、ジャンルに当てはめることのできないその演奏スタイルは、南米やヨーロッパのどの国のギタリストとも異なる響きを持っています。鳥の声。静寂の間。争いから離れ、心安らかに過ごすことができる場所。彼が思い描く静穏な楽園がここに。世界と自分が繋がる前のゆったりとした朝の時間にいかがでしょう。 →blog 01. Ocells ♪ 02. L'enyor 03. El Guardià de Ramats ♪ 04. Todos Os Sonhos do Mundo ♪ 05. El Despertar ♪ 06. Vida Secreta ♪ 07. Blau 08. Potser Si 09. Consol ♪ total
スピーカーの向こうから聞こえるノイズ混じりの歌。それはイギリスのシンガー・ソングライター、ニック・ドレイクの母であるモーリー・ドレイクが、1950年代に自宅で録音していたピアノ弾き語りによるもの。その音源が、ニックのエンジニアを務めていたジョン・ウッドによって丁寧にレストアされ、1枚のCDにまとめられました。モーリーは自宅で曲と詩を書き、家族や友人に歌っていたそうです。歌われるのは自然であり愛する人であり、そして時に不安であり。イギリスの上流階級における裕福な家庭の幸福感が詰まった、在りし日の記録。それはとても大切な宝物のように、時を超えて大切に届けられました。 →blog 01. Happiness ♪ 02. Little Weaver Bird ♪ 03. Cuckoo Time 04. Love Isn't A Right 05. Dream Your Dreams ♪ 06. H
東京・西荻窪にある穏やかな音楽を集めたCDショップベルリン在住のアメリカ人男性ピアニスト/作曲家、ダスティン・オハロラン。2012年秋の来日ツアーに合わせてリリースされた本作に収録されているのは、ピアノ・ソロ作『Piano Solos Vol.1 and 2』収録曲を教会でライヴ録音した残響も美しい音源(04、06)や、ハウシュカ、ヨハン・ヨハンソンとの連名作品に収録された01「An Ending, A Beginning」(ピーター・ブロデリック参加/初CD化)、ACME quartetとのアルバム『Lumiere』には未収録の03「Opus 28」などによる計7曲。500枚の限定プレスとなっています。 01. An Ending, A Beginning (featuring Peter Broderick) 02. Constreaux N.2 03. Opus 28 (feat
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く