「目の前に困っている人がいたら可能な範囲で助けるが、アフリカの難民が二百万人と聞いてもなにもしない」 これ、本当のことだそうです。 「ホテルルワンダ」という内戦の渦中にあるルワンダを描いた映画があります。主人公のポールは、高級ホテルの副支配人であり、ホテルを開放することで一人でも多くの人を虐殺の危険から逃れさせようと苦心しています。 あるとき彼は、ルワンダの惨状を撮影に来た海外メディアのスタッフの一人に感謝して、「虐殺の現場を撮影してくれたことに感謝しています。世界の人々がこのニュース映像を見るでしょう。これこそ、人々に助けに来てもらうための唯一の方法なのです」と伝えます。 すると、そのスタッフは気の毒そうな顔をして、次のように答えます。 「おそらく人々はこのニュース映像を見て、『おお神よ、なんてひどいことが起きているのだ』と言うだろうね。そして、また夕ご飯を食べ始めるのさ」 と。 推計に