「なぜかウツウツして不安でたまらなくなる」「ストレスがありすぎて、気分が晴れない」……このように、憂うつ気分が高まっている人にお尋ねします。最近、適度に日光を浴びていますか? 実は、日光は人間の精神状態にとても大きく関係しているのです。その大きなカギを握るのが、脳内神経伝達物質の「セロトニン」。セロトニンは精神の安定に寄与する働きがあり、分泌が減ると、不安感や抑うつ気分が高まってしまいます。自然光のような強い光を浴びると、人間の脳内のセロトニンが増えるため、不安や憂うつが解消しやすくなるのです。 実際、冬に日照の少なくなる北欧などの緯度の高い地域、日の光の少ない雪国などの地域では、冬の期間にうつ病患者が増加すると言われています。冬にだけ発症する季節性のうつ病を「冬季うつ病」と呼びますが、日照不足によるセロトニン分泌の減少が大きな原因の一つと考えられています。 昼夜逆転生活が人をうつ病に向か