「日本人は自分が悪いくせに、嘘をついている」 彼女はそう証言したのだ。 電車に乗る前からすでにベロンベロンで… 「どこの組織でも、同じ組織の人間を捜査するのは嫌なものだ。しかし、これはきちんと処理しないと、後々尾を引くことになる」。そう判断した署では、一個班を入れて当日の警部補の行動を捜査した。 あちこちに設置されている監視カメラや防犯カメラが調べられた。 「結果、警部補が新橋で電車に乗る前からすでにベロンベロンの酩酊状態であり、東京駅ではまともに歩けないくらい泥酔した姿が捉えられていた。御茶ノ水駅ホームのカメラには、中国人を引きずり下ろす警部補の姿が映っていた」(A氏) 中国人のほうが年齢的にも体力的に有利だったこと、警部補がひどく酩酊していたことから、押された拍子に線路に転落したことが判明した。 「民族に優劣をつけたり、アジア系に厳しくあたることはない」と言うが… 「警部補の言動を見る