2023年12月18日のブックマーク (4件)

  • 「知床遊覧船」社長を追い回し、無断録音を公開…なぜそんな取材が許されるのか 説明のないスクープは不信感をあおるだけ (4ページ目)

    “報道機関への不信感”はZ世代で特に根強い このことは現在、大学で「報道」つまり「ジャーナリズム」を教えている筆者にとっても切実な問題でもある。「新聞学科」というジャーナリズムを自ら学ぼうと入学してくる若者たちでさえ、「報道の理屈」や「ジャーナリズムの論理」を疑問視して、報道機関への不信の姿勢が根強いのである。特にZ世代と呼ばれる、生まれた時からネット環境がある中で育った世代は不正なものに対するアレルギーは他の世代以上に強いと感じる。 そうなるとそうした人に向けて、なぜこうしたアンフェアな報道でもする必要があるのかをいちいち説明していくほかはない。桂田社長をカメラが追いかけ回して問いかけるのも、無断で録音された音声を放送して報道するのも、彼が乗客の安全性をどこまで考えていたのか、あるいは考えていなかったのかは重大な要素だと考えるからだし、それに対して行政などの規則や指導がどこまで効果があっ

    「知床遊覧船」社長を追い回し、無断録音を公開…なぜそんな取材が許されるのか 説明のないスクープは不信感をあおるだけ (4ページ目)
    songanman
    songanman 2023/12/18
    "「新聞学科」というジャーナリズムを自ら学ぼうと入学してくる若者たちでさえ、「報道の理屈」や「ジャーナリズムの論理」を疑問視して、報道機関への不信の姿勢が根強い"。
  • 「知床遊覧船」社長を追い回し、無断録音を公開…なぜそんな取材が許されるのか 説明のないスクープは不信感をあおるだけ (3ページ目)

    「アンフェアな取材」が例外的に許される理屈 日テレビやフジテレビなどが加盟している日民間放送連盟の「報道指針」には、「1 報道姿勢」で「(1)視聴者・聴取者および取材対象者に対し、常に誠実な姿勢を保つ。取材・報道にあたって人を欺く手法や不公正な手法は用いない」とあり、「3 人権の尊重」の(1)に「名誉、プライバシー、肖像権を尊重する」、(4)で「取材対象となった人の痛み、苦悩に心を配る」としていることからも、「隠し撮り(録音)」は原則許されない取材方法なのは明らかだ。 原則禁止だが、例外的に「他に有力な取材手段がなく、取材内容に重大性と緊急性があり、その取材目的が社会的に正当と認められる場合などに許される」ケースがあるとそれぞれの社がマニュアルで決めている(たとえば、フジテレビの報道局「報道人ハンドブック」2007にこうした無断録音の例外規定があり、BPO(放送倫理・番組向上機構)で議

    「知床遊覧船」社長を追い回し、無断録音を公開…なぜそんな取材が許されるのか 説明のないスクープは不信感をあおるだけ (3ページ目)
    songanman
    songanman 2023/12/18
    "例外的に「他に有力な取材手段がなく、取材内容に重大性と緊急性があり、その取材目的が社会的に正当と認められる場合などに許される」ケースがあるとそれぞれの社がマニュアルで決めている"。
  • 「知床遊覧船」社長を追い回し、無断録音を公開…なぜそんな取材が許されるのか 説明のないスクープは不信感をあおるだけ (2ページ目)

    「報道はおおかたウソ」社長が電話相手に語った中身 事故が起きたことについては以下のように話している。 「実際、普通はあの辺で座礁しないっていうのと帰りは遠くを回っているので基的には……。行きにクマとか断崖絶壁とか見るんですけど、帰りは速度出すために大きく深い方回ってくるんですよ。ですんで水が漏れるような座礁なんかはないんですよ。基的に。ただ心配されるのは、こっちはクジラがいるので、クジラに当たったり、底から突き上げられると穴あいちゃう可能性もなきにしもあらずで」 「JCI(日小型船舶検査機構)というすごい厳しい検査を受けて、今いろいろマスコミで流れてるのっておおかたウソで結構捏造されてるんですよ。あした僕も会見、やっと、弁護士から止められていたけどしますけども、事実関係はまだはっきり事故の原因がわかってないから、あまり言ってもしょうがないんで謝るだけになっちゃうと思うんですけども、と

    「知床遊覧船」社長を追い回し、無断録音を公開…なぜそんな取材が許されるのか 説明のないスクープは不信感をあおるだけ (2ページ目)
    songanman
    songanman 2023/12/18
    "僕も会見、やっと、弁護士から止められていたけどしますけども、事実関係はまだはっきり事故の原因がわかってないから、あまり言ってもしょうがないんで謝るだけになっちゃうと思う"。
  • 「知床遊覧船」社長を追い回し、無断録音を公開…なぜそんな取材が許されるのか 説明のないスクープは不信感をあおるだけ

    事故の後も乗客の家族の前に現れて誠実に説明しようとしない。そのことに家族はいら立ちや不信感を隠さない。たまに姿を現しても立ち止まることなく去っていく社長。その背中に向かって報道陣が「社長、遺族に対する説明はないのですか?」「社長、海保とはどんな話を?」などと問いかける。 こうした事故では真っ先に記者会見して乗客の家族に詫びるべき運行会社の社長が終始無言で逃げ回る構図がテレビで放映された。社長が4月27日(水)に記者会見して土下座した後も、この構図に変化はない。報道陣の前を逃げるように走って事務所に入る。逃げるように車を運転して去っていく。 そんななかで、5月2日に日テレビ系の“スクープ報道”が波紋を広げた。 “風評被害”記者会見前日の通話内容がスクープされた 5月2日(月)、日テレビの「news zero」が独自のニュースを報じた。 桂田社長の電話での通話記録が公開されたのだ。 「風評

    「知床遊覧船」社長を追い回し、無断録音を公開…なぜそんな取材が許されるのか 説明のないスクープは不信感をあおるだけ
    songanman
    songanman 2023/12/18
    "相手(つまり通話を録音した人物)は知床の観光業関係者であろう。桂田氏が地元で観光旅館と観光船の両方を経営していることから、経営は大丈夫なのかを話す流れでこの“風評被害”という言葉を出したと思われる"。