令和の幕開けとともにスタートした「謎かけ道場」は間もなく三年目に突入、いまや毎週約百〜数百作の投稿をいただいています。貫禄の常連さんに加え、新人さんも続々参戦。小学生から九十代まで、関東一円はもとより遠隔地からも秀作や爆笑作品が届き、選考は毎週ヒートアップしています。一方で「何度出しても落選ばかり」「私が考えたのに、別の人の作品が掲載されている」といった嘆きの声も寄せられます。今回の「特別編」では、ねづっち道場主に「投稿のコツ」「採用される作品」の奥義を伝授してもらいます。 (立尾良二)
作家、カメラマン、映画監督、冒険家…。若い頃から幅広い分野で活躍してきた。そんなエネルギッシュな自由人が、七十代後半になり、どんな最期を迎えたいと願うのか。新著では、旅や読書で知った異国の葬送文化と日本の現状を対比させながら、今の自分が選んだ“身じまい”の方法を、具体的に示してみせた。 八年前、死をテーマにしたエッセー集『ぼくがいま、死について思うこと』(新潮社)を出版した。その続きといえる雑誌連載をまとめ、コロナ禍への思いをつづった書き下ろしも収めた。大勢の死者の遺骨で作られた仏像、葬儀業界の見本市、イスラム教のモスク、ハイテク納骨堂など、取材先は多岐にわたる。 結婚式と同じようにプロがテキパキと進める葬式や、土に還(かえ)らない墓石をシンボルにする埋葬など、形式的で人工的な日本式の弔いに、昔から疑問を持っていた。できれば近しい人だけで心のこもったお別れをし、自然に戻りたい。
高齢化に伴い、認知症が原因で行方不明になる人が増えている。昨年は全国で約一万七千五百人に上り、七年連続で過去最多を更新した。各自治体は居場所が分かる衛星利用測位システム(GPS)や、スマートフォンのアプリを駆使して捜索するなど、あの手この手の対策を取っている。専門家は地域ぐるみの見守り態勢づくりを訴える。 (細川暁子) 認知症の黒須ひろ子さん(71)は、六月に横浜市の自宅を出てから行方が分からない。四カ月以上捜し続けている長男の裕章さん(44)は「こんなに見つからないなんて…」と声を落とす。 ひろ子さんは要介護5で、夫(74)と次男と三人で暮らし、週三回デイサービス(通所介護)を利用していた。二年ほど前から、自宅にいるのに「ここは自分の家ではない。本当の家に帰りたい」と訴えるなど、認知症の症状が出始めた。 夫は玄関の手の届かない位置に鍵を付けて注意していたが、ひろ子さんは夫の目を盗み、窓か
東日本大震災で犠牲になった(後列左3人目から右に)妻裕子さん、次女央子さん、(前列左から)母洋子さん、孫良介ちゃん、長女代子さんらと写真に納まる三浦憲さん(前列右)=2011年3月5日、岩手県大槌町で(三浦憲さん提供) 東日本大震災で被災した岩手県大槌町(おおつちちょう)で家族5人が犠牲となった会社役員三浦憲(あきら)さん(62)に15日、妻裕子(ゆうこ)さん=当時(53)=の遺骨が震災から9年半を経て引き渡された。県警は身体的特徴や発見場所などから特定したが、DNA型は鑑定でも検出されなかった。「本当に女房なのか」。三浦さんは引き取るかどうか約8カ月間悩んだが、心を整理し受け取りを決めた。 この日、三浦さんは身元が今も分かっていない遺骨を保管している大槌町内の納骨堂で、長男崇さん(34)と一緒に、町職員から白い布に覆われた遺骨が入った箱を受け取った。目元を赤くし、ハンカチで涙を拭いながら
1996年に東京都葛飾区で上智大の4年小林順子さん=当時(21)=が殺害、自宅を放火された事件は9日、未解決のまま発生から24年を迎えた。昨年の春から捜査を指揮する警視庁捜査1課特命捜査第4係長の井上敦士警部(54)ら捜査員は「犯人に直結する証拠が残り、一気に事件が動きだす可能性はある。強い信念と緊張感を維持し、捜査を進めていく」と決意を語る。(奥村圭吾) 激しい雨が降っていた同年9月9日午後3時50分ごろ。夢の米国留学を2日後に控え自宅にいた小林さんは、仕事に出掛ける母親に「こんなに雨が降っていても自転車で行くの?」と心配して声を掛けた。これが最後の言葉となった。近隣住民から火事の119番が入るまでの約45分間に事件は起こった。 捜査関係者によると、小林さんは、焼けた自宅の2階西側の両親の部屋で、白のTシャツと黄色の短パン姿で倒れていた。首に複数の刺し傷があり、粘着テープで口をふさがれた
【カイロ=蜘手美鶴】レバノンの首都ベイルートで4日(日本時間5日未明)に起きた大規模な爆発で、レバノン当局などによると100人以上が死亡、日本人1人を含む4000人以上がけがをした。爆発が起きた港の倉庫には爆発物の主要原料となる硝酸アンモニウムが大量に保管されており、ずさんな管理が爆発につながった可能性がある。 レバノン保健省によると、200人以上が依然行方不明で、ビルが複数倒壊し、下敷きになった人の救助が続いている。現地メディアなどによると、大規模な爆発は4日午後6時(同5日午前零時)ごろに2回発生。爆発の衝撃は広範囲に及び、5キロ離れた住宅でも被害が確認された。外務省によると、けがをした日本人はガラスの破片で手足に軽傷を負った。 レバノン当局によると、倉庫には6年前から硝酸アンモニウムが2750トン保管されていた。地元メディアなどによると、爆発前、倉庫では壁に空いた穴をふさぐ作業が行わ
小学一年生だった昨年九月に山梨県道志村のキャンプ場で行方不明となった成田市の小倉美咲さんの母とも子さん(37)が、ホームページで情報提供を呼び掛けている。二十一日で行方不明から十カ月となり「美咲がいなくなったのも暑い日で、同じ季節が近づいていると焦りを感じる。一日でも早く見つけたい」と話している。 ホームページは今月十日に開設。捜索活動を通じて知り合った協力者が作成した。美咲さんの特徴や行方不明時の服装のほか、行方が分からなくなった当日の美咲さんや家族らの行動を時系列に記載し、情報提供欄も設けた。 家族は全国で情報提供を求めるチラシを配ってきたが、新型コロナウイルスの影響で二月から自粛。SNSで情報発信を続けている。「積極的に発信し、情報提供につなげたい。美咲のためにできる活動を続けるしかない」と語る。
タイの民主活動家の男性が亡命先のカンボジア・プノンペンで何者かに拉致され消息を絶ったとして、国際人権団体が真相究明を訴えている。タイでは2014年の軍事クーデター以降、近隣のラオスやベトナムに逃れた人のうち少なくとも8人が同様に失踪。一部は遺体で発見されたという。両政府の関係当局は調査の姿勢は示しているが、動きは鈍い。 (バンコク支局・岩崎健太朗、写真も) 「う、息ができない」 6月4日夕、ワンチャラーム・サタシットさん(37)は買い物に出たアパート前の路上で、バンコクに住む姉のシタナンさん(47)と電話中にうめき声を残し、会話が途絶えた。何らかの事故に遭ったと思ったシタナンさんは、すぐに弟の友人に連絡した。友人は20分後、「落ち着いて。弟は拉致された」と知らせてきた。目撃者や防犯カメラ映像から、武装した数人の男に車で連れ去られたとわかった。 タイの民主化を求める活動家のワンチャラームさん
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