ブックマーク / president.jp (476)

  • 「知床遊覧船」社長を追い回し、無断録音を公開…なぜそんな取材が許されるのか 説明のないスクープは不信感をあおるだけ (2ページ目)

    「報道はおおかたウソ」社長が電話相手に語った中身 事故が起きたことについては以下のように話している。 「実際、普通はあの辺で座礁しないっていうのと帰りは遠くを回っているので基的には……。行きにクマとか断崖絶壁とか見るんですけど、帰りは速度出すために大きく深い方回ってくるんですよ。ですんで水が漏れるような座礁なんかはないんですよ。基的に。ただ心配されるのは、こっちはクジラがいるので、クジラに当たったり、底から突き上げられると穴あいちゃう可能性もなきにしもあらずで」 「JCI(日小型船舶検査機構)というすごい厳しい検査を受けて、今いろいろマスコミで流れてるのっておおかたウソで結構捏造されてるんですよ。あした僕も会見、やっと、弁護士から止められていたけどしますけども、事実関係はまだはっきり事故の原因がわかってないから、あまり言ってもしょうがないんで謝るだけになっちゃうと思うんですけども、と

    「知床遊覧船」社長を追い回し、無断録音を公開…なぜそんな取材が許されるのか 説明のないスクープは不信感をあおるだけ (2ページ目)
    songanman
    songanman 2023/12/18
    "僕も会見、やっと、弁護士から止められていたけどしますけども、事実関係はまだはっきり事故の原因がわかってないから、あまり言ってもしょうがないんで謝るだけになっちゃうと思う"。
  • 「知床遊覧船」社長を追い回し、無断録音を公開…なぜそんな取材が許されるのか 説明のないスクープは不信感をあおるだけ

    事故の後も乗客の家族の前に現れて誠実に説明しようとしない。そのことに家族はいら立ちや不信感を隠さない。たまに姿を現しても立ち止まることなく去っていく社長。その背中に向かって報道陣が「社長、遺族に対する説明はないのですか?」「社長、海保とはどんな話を?」などと問いかける。 こうした事故では真っ先に記者会見して乗客の家族に詫びるべき運行会社の社長が終始無言で逃げ回る構図がテレビで放映された。社長が4月27日(水)に記者会見して土下座した後も、この構図に変化はない。報道陣の前を逃げるように走って事務所に入る。逃げるように車を運転して去っていく。 そんななかで、5月2日に日テレビ系の“スクープ報道”が波紋を広げた。 “風評被害”記者会見前日の通話内容がスクープされた 5月2日(月)、日テレビの「news zero」が独自のニュースを報じた。 桂田社長の電話での通話記録が公開されたのだ。 「風評

    「知床遊覧船」社長を追い回し、無断録音を公開…なぜそんな取材が許されるのか 説明のないスクープは不信感をあおるだけ
    songanman
    songanman 2023/12/18
    "相手(つまり通話を録音した人物)は知床の観光業関係者であろう。桂田氏が地元で観光旅館と観光船の両方を経営していることから、経営は大丈夫なのかを話す流れでこの“風評被害”という言葉を出したと思われる"。
  • 重大事故が起きるまで何もしない…極寒の知床でも「救命胴衣」を義務付けていた国交省の無責任 事業者に安全管理を徹底させるには「組織罰」の導入しかない (6ページ目)

    重大事故が起きるまで何もしない…極寒の知床でも「救命胴衣」を義務付けていた国交省の無責任 事業者に安全管理を徹底させるには「組織罰」の導入しかない 「組織罰導入」で法人事業者を刑事処罰の対象に このような現状を抜的に改めていくためには、事業の状況に応じて、乗客の生命に危険を生じさせる事故のリスクの認識、危機感を高め、安全対策を徹底していかざるを得ないような制度を構築していくしかない。 そこで、この機会に真剣に検討すべきなのが、重大事故を起こした事業者に対して刑事処罰が行えるようにするため法律の制定である。 既に述べたように、多くの重大事故では、直接の当事者の運転手・船長などが死亡していることが、安全管理を行う立場の会社幹部の業務上過失致死傷罪の刑事責任追及の支障となる。会社側が安全対策を軽視し、安全管理がずさんであり、それが重大事故の発生につながったとしても、刑法上は行為者個人しか処罰で

    重大事故が起きるまで何もしない…極寒の知床でも「救命胴衣」を義務付けていた国交省の無責任 事業者に安全管理を徹底させるには「組織罰」の導入しかない (6ページ目)
    songanman
    songanman 2023/12/02
  • 重大事故が起きるまで何もしない…極寒の知床でも「救命胴衣」を義務付けていた国交省の無責任 事業者に安全管理を徹底させるには「組織罰」の導入しかない (5ページ目)

    重大事故が起きるまで何もしない…極寒の知床でも「救命胴衣」を義務付けていた国交省の無責任 事業者に安全管理を徹底させるには「組織罰」の導入しかない 経営に打撃を与えない行政処分という「なれ合い」 要するに、業界が構造的な過当競争の状況にあるなど、厳しい経営状況にある事業者に対しては、行政処分が経営に打撃を与えないよう「なれ合い」のような対応が行われていたのである。 結局、総務省の勧告が行われても、貸切バス業界の状況は改善せず、2012年4月、関越自動車道で乗客7人が死亡、38人が重軽傷を負う事故が起きた。事故の原因は、運転手の居眠り運転だった。 事故を受け、国土交通省は、貸切バスの夜間運行で運転手1人が1日に運転できる距離を670キロから原則400キロに引き下げ、14年には安全コストを反映させた新運賃・料金制度を導入した。しかし、2016年、軽井沢バス事故が発生したのである。 この事故に関

    重大事故が起きるまで何もしない…極寒の知床でも「救命胴衣」を義務付けていた国交省の無責任 事業者に安全管理を徹底させるには「組織罰」の導入しかない (5ページ目)
    songanman
    songanman 2023/12/02
  • 重大事故が起きるまで何もしない…極寒の知床でも「救命胴衣」を義務付けていた国交省の無責任 事業者に安全管理を徹底させるには「組織罰」の導入しかない (4ページ目)

    重大事故が起きるまで何もしない…極寒の知床でも「救命胴衣」を義務付けていた国交省の無責任 事業者に安全管理を徹底させるには「組織罰」の導入しかない 軽井沢バス事故でも刑事事件の立証は容易ではない 運転手は、「ギアをニュートラルにしてエンジンブレーキもかけないで漫然と運転した」とされているが、死亡しているため、「エンジンブレーキをかけないで下りの山道を走行する」という危険な行為がなぜ行われたのかは不明なままだ。 「大型バスの運転は苦手」と言っていたとしても、大型バスの運転免許は持っていたのであり、実技訓練が1回だけでも、その際に、エンジンブレーキを通常どおり使っていたはずだ。そうなると、「運転手がそのような運転を行うことは予見できなかった」という社長や運行管理者側の主張を否定し、犯罪を立証することは容易ではない。 今回の観光船事故とは異なり、軽井沢バス事故の方は、事故に至るまでの客観的な経過

    重大事故が起きるまで何もしない…極寒の知床でも「救命胴衣」を義務付けていた国交省の無責任 事業者に安全管理を徹底させるには「組織罰」の導入しかない (4ページ目)
    songanman
    songanman 2023/12/02
  • 重大事故が起きるまで何もしない…極寒の知床でも「救命胴衣」を義務付けていた国交省の無責任 事業者に安全管理を徹底させるには「組織罰」の導入しかない (3ページ目)

    重大事故が起きるまで何もしない…極寒の知床でも「救命胴衣」を義務付けていた国交省の無責任 事業者に安全管理を徹底させるには「組織罰」の導入しかない 「全員死亡、目撃証言ゼロ」では事故原因はわからない 今回の観光船事故の場合、海上で発生した事故で、事故現場の資料がなく、乗客・乗員全員が死亡あるいは行方不明で供述が得られず、目撃者もいない。 遭難した観光船が海底から引き揚げられれば、事故の原因はある程度推測されるであろうが、船長のどのような行為がどのように沈没につながったのかが明らかにならないと、事業者側が、そのような船長の行動を予見し、事故を回避すべきだったとすることは困難だ。 桂田社長は、出航の判断を自分が行ったことを認めているが、船体の損傷などの外的要因ではなく、高波による浸水が事故原因と特定され、強風・波浪注意報発令中に出航したことが事故に直結した原因と言えるような場合でなければ、出航

    重大事故が起きるまで何もしない…極寒の知床でも「救命胴衣」を義務付けていた国交省の無責任 事業者に安全管理を徹底させるには「組織罰」の導入しかない (3ページ目)
    songanman
    songanman 2023/12/02
  • 重大事故が起きるまで何もしない…極寒の知床でも「救命胴衣」を義務付けていた国交省の無責任 事業者に安全管理を徹底させるには「組織罰」の導入しかない (2ページ目)

    重大事故が起きるまで何もしない…極寒の知床でも「救命胴衣」を義務付けていた国交省の無責任 事業者に安全管理を徹底させるには「組織罰」の導入しかない 船長か社長か…誰に刑事責任を問えるのか このような事故で、業務上過失致死罪の刑事責任の主体となり得るのは、事故の直接の当事者と、観光船事業者「知床遊覧船」の安全管理責任者だ。 前者は、観光船「KAZU I」の船長だが、いまだ行方不明であり、生存の可能性は低い。処罰の対象になるとすれば、後者であるが、今のところ、名前が出ているのは、海上運送法に基づく「安全統括管理者」の桂田精一社長だ。 業務上過失致死罪は、(1)「人の死亡」という結果の発生、(2)(予見可能な)結果を回避するための注意義務に違反したこと(過失)、(3)「過失」と結果の因果関係、という3つの要件が満たされた場合に成立する。 今回の事故では、少なくとも、乗客14人について既に死亡が確

    重大事故が起きるまで何もしない…極寒の知床でも「救命胴衣」を義務付けていた国交省の無責任 事業者に安全管理を徹底させるには「組織罰」の導入しかない (2ページ目)
    songanman
    songanman 2023/12/02
  • 重大事故が起きるまで何もしない…極寒の知床でも「救命胴衣」を義務付けていた国交省の無責任 事業者に安全管理を徹底させるには「組織罰」の導入しかない

    なぜ重大事故の遺族は悲嘆に暮るしかないのか 知床半島沖で観光船が遭難した事故で、第一管区海上保安部は、業務上過失致死、業務上過失往来危険の容疑を視野に、運航会社の事務所や社長・船長の自宅と、関係先の家宅捜索を行うなど、捜査を進めている。 26人の乗客・乗員のうち、5月5日現在までに見つかった14人が死亡、残る12人が行方不明となっている。遭難現場付近の海底120メートルに、遭難した観光船「KAZU I」が沈んでいるが、まだ船体は引き揚げられていない。生存者がいないこともあって、事故原因の究明は容易ではない。事故の刑事責任追及も困難を極めることになるだろう。 一方で、この観光船を運行していた「知床遊覧船」については、安全対策に関して重大な問題があったことが明らかになっている。他の観光船は、4月30日からの運航なのに、同社の観光船のみ、一週間早く運行を開始していたこと。強風・波浪注意報が発令

    重大事故が起きるまで何もしない…極寒の知床でも「救命胴衣」を義務付けていた国交省の無責任 事業者に安全管理を徹底させるには「組織罰」の導入しかない
    songanman
    songanman 2023/12/02
    "強風・波浪注意報が発令され、漁業者の多くは操業を見合わせる中で、観光船「KAZU I」が単独で出航したこと。数カ月前から船と連絡を取り合うための無線機のアンテナが壊れ昨年にも事故を2件起こしていたことなどが"。
  • 「毎日のように自慰をする自分は異常なのか?」79歳の深刻な悩みに、精神科医が出した答え 「いつまで続けられるかはわからない。楽しんだほうがいい」 (4ページ目)

    やりたいことをすると脳が活性化する 年を取ると、筋力や臓器だけでなく、脳も老化します。認知症はそうした老化現象の一つです。なかでも一番多いのはアルツハイマー型で、「脳が縮む」と言われているタイプです。 実際に脳を解剖すると、海馬や前頭葉に萎縮が見られます。海馬は記憶を司つかさどる部分、前頭葉は思考や感情、行動や判断を司る部分です。人間が人間らしく生きるために、最も必要な部分が前頭葉なのです。 前頭葉の働きが衰えると、日常生活では次のような変化が生じてきます。 たとえば、考えることが面倒になる、感情をうまくコントロールできなくなる、喜怒哀楽が激しくなる、意欲が衰える、集中できなくなる、などです。 人間の体はよくできており、使わない機能は退化していきますが(廃用性萎縮と言います)、使えば活性化していきます。とくに脳はその傾向が顕著です。 つまり、衰えるに任せておけばどんどん衰退しますが、奮起し

    「毎日のように自慰をする自分は異常なのか?」79歳の深刻な悩みに、精神科医が出した答え 「いつまで続けられるかはわからない。楽しんだほうがいい」 (4ページ目)
    songanman
    songanman 2023/11/10
  • 「毎日のように自慰をする自分は異常なのか?」79歳の深刻な悩みに、精神科医が出した答え 「いつまで続けられるかはわからない。楽しんだほうがいい」 (3ページ目)

    それは男性ホルモンから見ても明らかです。年を取ると、体内の男性ホルモン量は自然に低下していきますが、多い人のほうが元気なことは、医学的にも証明されています。 男性ホルモンは、タンパク質の多い事や運動習慣によっても、ある程度保つことができます。たとえば肉には、男性ホルモンの材料になるコレステロールが含まれており、肉をしっかりべる人のほうが元気を維持できます。コレステロール値を下げる薬を飲み続けるとED(勃起障害)になりやすいのは、このためです。 80歳にしてエベレスト登山を成功させた三浦雄一郎さんは、まさに「元気」の代名詞のような方ですが、男性ホルモンの一種であるテストステロンを注入していることは有名な話です。 三浦さんは76歳のときにスキーで転倒し、大腿骨と骨盤を骨折する大ケガをします。入院で筋力も低下し、トレーニングの気力も削がれたそうですが、その状態から回復できたのは、男性ホルモン

    「毎日のように自慰をする自分は異常なのか?」79歳の深刻な悩みに、精神科医が出した答え 「いつまで続けられるかはわからない。楽しんだほうがいい」 (3ページ目)
    songanman
    songanman 2023/11/10
  • 「毎日のように自慰をする自分は異常なのか?」79歳の深刻な悩みに、精神科医が出した答え 「いつまで続けられるかはわからない。楽しんだほうがいい」 (2ページ目)

    べたいものをべよう 明日死んでも後悔しない人生の時間の過ごし方――。それは、我慢や無理をやめる、ということです。 べたいものを我慢している人は多いでしょう。べる量を減らす、塩辛いものや甘いものを避ける、脂っこいものを控えるなどは、よくあるケースです。 世間の常識では、太っていると健康が損なわれ、「塩分、糖分、脂質」は三大害悪のように言われているからです。 でも、当にそうなのでしょうか? 「べたい」と思うのは体が求めている、とも考えられます。高齢者は臓器の働きが落ちるため、これが欲求を生んでいる可能性があるのです。 たとえば、塩分がそうです。人間は、ナトリウム(塩)がないと生きていけませんが、高齢者の腎臓は塩分を排出し、血中の塩分不足を起こすことがあるのです。 腎臓にはナトリウムを貯留する働きがあり、足りなければキープしようとします。ところが老化するとキープする能力が落ち、吐き出

    「毎日のように自慰をする自分は異常なのか?」79歳の深刻な悩みに、精神科医が出した答え 「いつまで続けられるかはわからない。楽しんだほうがいい」 (2ページ目)
    songanman
    songanman 2023/11/10
  • 「毎日のように自慰をする自分は異常なのか?」79歳の深刻な悩みに、精神科医が出した答え 「いつまで続けられるかはわからない。楽しんだほうがいい」

    高齢者は病気の芽を抱えて生きている 80を過ぎた高齢者は、老化に抗うのではなく、老いを受け入れて生きるほうが幸せではないか、と私は考えています。 85歳を過ぎて亡くなった人のご遺体を解剖すると、体のどこかにガンがあり、脳にはアルツハイマー型の病変が見られ、血管には動脈硬化が確認できます。ところが、それに気づかず亡くなる人がまた多くいるのです。 つまり高齢者は「病気の芽」を複数抱えながら生きている、ということです。 病気の芽は、いつ発症するかわかりません。今日は健康でも、明日は不健康になるかもしれません。突然、死んでしまうことだってあり得るわけです。 冷たく聞こえるかもしれませんが、その事実を受け入れたほうがいいと思います。 その上で、明日死んでも後悔しない人生の時間の過ごし方をする、というのが私からの提案です。

    「毎日のように自慰をする自分は異常なのか?」79歳の深刻な悩みに、精神科医が出した答え 「いつまで続けられるかはわからない。楽しんだほうがいい」
    songanman
    songanman 2023/11/10
  • 地獄行きのバスに乗るようなもの…高齢者は「大学病院の専門医」をかかりつけ医にしてはいけない 専門医は高齢者診療の基本がわかっていない可能性がある (5ページ目)

    薬は必要な時に必要な分だけ飲む 日には大規模な比較調査のデータがほとんどないので、薬を飲み続けても長生きできるという保証はどこにもないと言っていい状況です。 だったら、自分の思い通りに生きるのが一番です。 「たとえ数値が高めでも、元気に生きることを優先したい」 そのように伝えて、聞いてくれない医師なら、たいした医師ではありません。 そんな医師はこちらから見限ってやればいいのです。 「先生が言っているのだから」とか「先生に悪く思われるから」と医師の顔色をうかがい、我慢してしまう人がいますが、「薬を飲んだら長生きできる」という確証は医師にもないのです。 来、薬とは体の具合が悪いときに、楽になるために飲むものです。長生きするために飲むというのが現代の考え方ですが、その証拠の調査、研究はちゃんと行われていません。 具合が悪いときには、我慢せず、飲めばいいのです。 頭が痛いなら、我慢せずに頭痛薬

    地獄行きのバスに乗るようなもの…高齢者は「大学病院の専門医」をかかりつけ医にしてはいけない 専門医は高齢者診療の基本がわかっていない可能性がある (5ページ目)
    songanman
    songanman 2023/06/30
  • 地獄行きのバスに乗るようなもの…高齢者は「大学病院の専門医」をかかりつけ医にしてはいけない 専門医は高齢者診療の基本がわかっていない可能性がある (4ページ目)

    地獄行きのバスに乗るようなもの…高齢者は「大学病院の専門医」をかかりつけ医にしてはいけない 専門医は高齢者診療の基がわかっていない可能性がある 高齢者には臓器別診療は弊害が大きい 日の医療は基的に「臓器別診療」のスタイルをとっています。このため病気を総合的な視点から捉えるのではなく、専門の臓器の状態から診断します。 医師は「健康の専門家」ではなく「臓器の専門家」なのです。医師が「病気が治る」と言うときは、「臓器の状態がよくなる」ということです。 近年ではトータルで病気を診る「総合診療」も増えてきましたが、全体からすればまだまだ少数です。 臓器別診療は、一概に悪いとは言えません。しかし80歳を過ぎる高齢者のような場合は、悪い方向に転がるほうが多いと私は思っています。 たとえば、循環器内科の医師は高齢者に「コレステロール値を下げよ」と指導します。動脈硬化になりやすく、心筋梗塞や脳梗塞で死

    地獄行きのバスに乗るようなもの…高齢者は「大学病院の専門医」をかかりつけ医にしてはいけない 専門医は高齢者診療の基本がわかっていない可能性がある (4ページ目)
    songanman
    songanman 2023/06/30
  • 地獄行きのバスに乗るようなもの…高齢者は「大学病院の専門医」をかかりつけ医にしてはいけない 専門医は高齢者診療の基本がわかっていない可能性がある (3ページ目)

    地獄行きのバスに乗るようなもの…高齢者は「大学病院の専門医」をかかりつけ医にしてはいけない 専門医は高齢者診療の基がわかっていない可能性がある 処方薬を飲むことで長生きするというデータはない 患者の話を聞かず、一方的に「薬を飲み続けよ」と言うような医師には、次のように言ってやりましょう。 「私がこの薬を飲み続けて、長生きできるデータはあるのですか?」 データなんてないはずです。にもかかわらず「動物実験ではこう」とか「海外の論文では」などと言うのなら、次はこう言ってあげましょう。 「日では大規模な比較調査をやっているのですね?」 そもそも日と欧米では、生活も体格も違います。しかも日人のほうが長生きです。それなのに動物実験や海外のデータを持ち出してくるのは、「臨床を知らない」と告白しているのと同じ。つまり患者を診ていないのです。 このような質問にタジタジになったり、怒りを露あらわにし

    地獄行きのバスに乗るようなもの…高齢者は「大学病院の専門医」をかかりつけ医にしてはいけない 専門医は高齢者診療の基本がわかっていない可能性がある (3ページ目)
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    songanman 2023/06/30
  • 地獄行きのバスに乗るようなもの…高齢者は「大学病院の専門医」をかかりつけ医にしてはいけない 専門医は高齢者診療の基本がわかっていない可能性がある (2ページ目)

    年を取るほど「個人差」が大きくなる 高齢者診療の基は、個人に見合った診療をすることです。とくに70歳・80歳を過ぎた幸齢者の場合は、それが必要です。 年を取るほど、体の状態や身体機能は、個人差が大きくなるからです。たとえば同じ薬を飲んでも、効く人がいる一方で、だるさやふらつき、眠気などの症状が出てしまう人もいるのです。 高齢者診療の基がわかっていない医師や、患者さんを観察していない医師にとっては、検査の数値が頼りです。薬を処方して正常値にすることが健康だと考えているわけです。このような治療が、体にダメージを与えることは明白です。 80歳の壁を超えていくには、いかによい医師を選び、よいつき合いができるか、が大きなカギを握ると言えます。

    地獄行きのバスに乗るようなもの…高齢者は「大学病院の専門医」をかかりつけ医にしてはいけない 専門医は高齢者診療の基本がわかっていない可能性がある (2ページ目)
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    songanman 2023/06/30
  • 地獄行きのバスに乗るようなもの…高齢者は「大学病院の専門医」をかかりつけ医にしてはいけない 専門医は高齢者診療の基本がわかっていない可能性がある

    高齢者は専門医の話は聞いてはいけない 今回のコロナ禍で、私は自分の患者さんに対しては、こう言っていました。 「マスコミとか、テレビに出ている医者の言葉を信じて自粛していると、歩けなくなりますよ。ソーシャルディスタンスをとっていれば大丈夫だから、マスクをしてでも散歩をしてくださいね」と。 それでも一部の人は感染を恐れ、外出しなくなりました。薬も家族が取りにきます。その結果、コロナにはかからなくても、足腰が弱ったり、ほかの病気が出てきたり、認知症が進んでしまったりしたのです。 もちろん、私の言うことがすべて正しいとは言いません。また、動物実験ばかりしているような医師の話が、すべて間違いとも言いません。 しかし、やはり高齢者になったら、大学病院の専門医ではなく、地域のいわゆる「町医者」をかかりつけ医にしたほうがいい、と私は思っています。 専門医は、高齢者を診る経験が少なく、高齢者診療の基がわか

    地獄行きのバスに乗るようなもの…高齢者は「大学病院の専門医」をかかりつけ医にしてはいけない 専門医は高齢者診療の基本がわかっていない可能性がある
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    songanman 2023/06/30
  • 和田秀樹「コロナ禍でむしろ死者数が減ったのは、高齢者が病院に行かなくなったからである」 日本の医師は「もう年だから、放っておきましょう」とは言えない (4ページ目)

    和田秀樹「コロナ禍でむしろ死者数が減ったのは、高齢者が病院に行かなくなったからである」 日の医師は「もう年だから、放っておきましょう」とは言えない 「もう放っておきましょう」と医師は言えない 夕張市の市民の間では、三大死因の「ガン、心臓病、肺炎」は減ったのに、全体の死亡人数は変わりませんでした。つまり、ほかの原因で亡くなる人が増えたということです。その原因とは何か? 夕張診療所の方によれば、それは「老衰」だったと言います。 老衰は、病気ではなく、少しずつ体が弱って死ぬことです。「天寿をまっとうした死に方」と言ってもいいでしょう。 老衰の場合、多くは家庭や老人ホームなどで息を引き取ることになります。 夕張市では病院が小さくなったため、在宅医療への切り替えを余儀なくされた人もいました。患者さんが入院を望まず、在宅医療を選択したケースが多かったと聞いています。 85歳を過ぎた人は、体の中に「複

    和田秀樹「コロナ禍でむしろ死者数が減ったのは、高齢者が病院に行かなくなったからである」 日本の医師は「もう年だから、放っておきましょう」とは言えない (4ページ目)
    songanman
    songanman 2023/01/01
  • 和田秀樹「コロナ禍でむしろ死者数が減ったのは、高齢者が病院に行かなくなったからである」 日本の医師は「もう年だから、放っておきましょう」とは言えない (3ページ目)

    その結果、どうなるか? 患者さんは薬漬けになったり、小さなガンと一緒に臓器の一部も切り取られたりするのです。若いときならそれもいいでしょう。しかし高齢者になったのなら、それは逆に、不調や寿命を縮める原因になりかねません。 それは果たして、あなたが望む幸せな晩年なのでしょうか? 病院に行かなくなったら死者数が減った 興味深い事例を二つ紹介しましょう。 まず2020(令和2)年は、新型コロナウイルスの影響で、病院に行く人が大幅に減りました。「コロナに感染したくない」と、少しくらいの不調は我慢したのでしょう。とくに高齢者にはその傾向が見られました。 その結果、意外な現象が起きました。日人の死亡者数が減ったのです。 つまり「病院に行かないほうが死なない」という皮肉なことが起きたわけです。 もう一つは、北海道夕張市の例です。 夕張市は住民の約半数が高齢者で、全国の市区の中で「高齢化率日一」と言わ

    和田秀樹「コロナ禍でむしろ死者数が減ったのは、高齢者が病院に行かなくなったからである」 日本の医師は「もう年だから、放っておきましょう」とは言えない (3ページ目)
    songanman
    songanman 2023/01/01
  • 和田秀樹「コロナ禍でむしろ死者数が減ったのは、高齢者が病院に行かなくなったからである」 日本の医師は「もう年だから、放っておきましょう」とは言えない (2ページ目)

    和田秀樹「コロナ禍でむしろ死者数が減ったのは、高齢者が病院に行かなくなったからである」 日の医師は「もう年だから、放っておきましょう」とは言えない 数値を正常にするための薬の服用が寿命を縮める たしかに、健診はガンの早期発見などにつながります。これで命を救われる人もいるでしょう(かえって具合が悪くなる人もいますが)。しかし、健診で示される「正常値」なるものが「当に正常なのか」は、疑ってみる必要があるでしょう。どの数値が正常かは一人一人違うからです。 一般に、大学病院などの勤務医の多くは、検査の数字は見ますが、患者は診ていません。目の前の患者さんの体に起きている事実よりも、定められた数字を重視しているわけです。そのような医師に診断され、治療されてしまうことを、どう思うでしょうか。不幸なことだと思いませんか? とくに80歳を過ぎた高齢者の場合は問題がある、というのが老年医療の現場に長年いる

    和田秀樹「コロナ禍でむしろ死者数が減ったのは、高齢者が病院に行かなくなったからである」 日本の医師は「もう年だから、放っておきましょう」とは言えない (2ページ目)
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    songanman 2023/01/01