韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領が、友人の崔順実(チェ・スンシル)氏に機密情報を事前に渡したとされる疑惑で、政権与党セヌリ党が事実上の内閣総辞職を朴氏に突き付けた。韓国検察は10月31日午後、崔氏を容疑者として取り調べを行ったが、一族をめぐる疑惑も次々と浮上している。 韓国紙、東亜日報(電子版)によると、与党が求めているのは「挙国中立内閣」。朴氏に国政から手を引けというメッセージだとし、史上初の与野党連立内閣が誕生するかもしれないという。 一方、「朴政権の陰の実力者」(韓国紙)と称される崔氏は31日午後に検察の事情聴取を受けた。崔氏をめぐっては、別の疑惑も以前からささやかれていた。 その疑惑とは、韓国の財界が出資して設立された2つの財団を私物化し、資金を流用したというものだ。財団の理事長には崔氏の側近が就任しているが、崔氏が事実上運営していたとみられている。 財団設立には大統領府高官が関与