毎秒1京(1兆の1万倍)回の計算速度を目指す日本のスパコン「京(けい)」が、来年6月末の完成を待たずに、世界最速を達成した。 文部科学省では、富士通の製造が予定を上回るペースで進んだ一方、米国の京速級スパコン開発が遅れた敵失が勝因と分析している。 海洋研究開発機構の「地球シミュレータ」が2002~04年に首位に君臨した頃に比べ、競争は激化している。100京級の計画が動き出している米国、スパコンへの投資を続ける中国に対し、「京」の後継計画も決まらない日本が競争についていけるかは不透明だ。 一方、スパコンの性能は計算速度だけでは決まらず、ソフトウエアも重要だ。このため、「京」では創薬や太陽電池の開発、宇宙創成の解明などにつながる模擬実験用のソフトウエア開発も進んでいる。防災への貢献も目的の一つで、現在は20メートル四方が最小単位の津波の計算も「京」では2メートル四方になる。
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く