高度経済成長期に千葉県成田市周辺などで造成され、空き家や空き地が目立つ「限界ニュータウン」とも称される分譲地では、時間の経過とともに、上下水道などの共用施設の老朽化や荒れ放題の擁壁の問題が浮かび上がっている。空き地の所有者の多くは東京都内などに住む不在地主で、未登記や境界未画定などの問題も指摘されている。「限界ニュータウン 荒廃する超郊外の分譲地」(太郎次郎社エディタス)を出版したウェブ投稿業の吉川祐介さん(41)(横芝光町)とともに現場を歩いた。(木村透) 【写真】荒れ果てたニュータウン、シャッターがめくれた車庫