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2010年5月20日のブックマーク (1件)

  • [PDF]脳の科学Up Date「オキシトシンと発達障害」(東田陽博、棟居俊夫)

    はじめに 2005 年,スイスチューリッヒ大学経済学研究所の Kosfeld らにより健康成人男性へのオキシトシン投与 により, 「他人への信頼」が増加するという神経経済 学的手法を用いた論文が発表された1) .愛・信頼・認 識に基づいて行われる社会全体の活動,政治や経済を 含めた人の行動の基盤にオキシトシンが重要な役割を 果たしている事が言い出され2) ,そういった課題を脳 神経学や生物医学的に解明されるようになってきた. そこで, オキシトシンと「信頼」や「自閉症との関連」 の研究を中心に,最近の我々の研究結果3,4) とともに 解説する. I. 社会性障害としての自閉症 自閉症と対人関係に不安定さを持つ人やフラッシュ バックと呼ばれる記憶の繰り返し想起と,想起による 古い体験にも関わらず新たな体験となる一群の人達, 「広汎性発達障害」が存在し,不幸にもその人達が思 いがけない事件を引