「auモメンタムの回復」を掲げ、田中孝司氏が小野寺正氏に変わってKDDIの社長に就任した2010年12月から約1年。マルチネットワーク、マルチデバイス、マルチユースの3M戦略を推進した2011年と、さらなる飛躍を目指す2012年の展望を、田中社長に聞いた。 KDDIにとって、2011年はかつてないほど激動の年になった。 2010年12月に新社長に就任した田中孝司氏の指揮の下、スマートフォン分野での出遅れを取り戻すべく、ラインアップを拡充。従来から取り組んでいたAndroidスマートフォンに加えて、マイクロソフトのWindows Phone 7.5搭載端末「Windows Phone IS12T」と、Appleの「iPhone 4S」を獲得。スマートフォン分野での“フットワークのよさ”で、ライバルのNTTドコモとソフトバンクモバイルを上回り、いちはやく“3プラットフォーム体制”を構築した。