大阪市教委が今年度から全市立小中学校(429校)で導入する土曜授業について、4月に実施する学校が小中計5校にとどまることが市教委のまとめでわかった。 橋下徹市長が推進する学力向上のための目玉政策で、毎週でも実施可能としたが、週休2日制の定着や教員の代休確保などが課題となり、二の足を踏む学校が多いのが現状。どの学校も1学期に1回行うのが精いっぱいで、大半の学校では年3回程度しか実施されないとみられる。 完全学校週5日制が始まった2002年度以来の復活となる土曜授業は、橋下市長が一昨年の市長選で公約に掲げた政策。東京都など先行地域では月2回を上限としているが、大阪市教委は「土曜授業を学校の特色作りに効果的に活用してほしい」と、保護者や地域住民への公開を条件に回数を制限せず、校長の裁量次第では毎週でも実施できる、としていた。 しかし、4月実施を市教委に届け出たのは日吉小(西区)、神路小(東