浦上(現・長崎市)の隠れキリシタンがフランス人神父に信仰を告白した「信徒発見」から149年を迎えた17日夜、舞台となった長崎市南山手町の大浦天主堂で記念のミサが行われ、信仰を守り続けた人たちに感謝の祈りをささげた。 約250年間の弾圧に耐えながら、浦上でひそかに信仰が守られ続けていた事実が明らかとなった信徒発見は当時、世界中に伝わり、「東洋の奇跡」と呼ばれたとされる。 大浦天主堂では毎年3月17日に記念のミサを行っている。カトリック長崎大司教区の高見三明大司教は、「浦上の人たちが命を懸けて起こした行動は最終的には信仰の自由をもたらした。当時と比べて私たちは成長しているのか、自分たちに問いかけないといけない」と述べた。