ブックマーク / font-da.hatenablog.jp (3)

  • 藤本タツキ「ルックバック」 - キリンが逆立ちしたピアス(ブログ版)

    昨日、ジャンププラスで公開された藤本タツキ「ルックバック」が大きな話題を呼んでいる。作品は無料で読めるし、英語版も同時に公開された。(日国内からは英語版はアクセスできないようだ) shonenjumpplus.com この作品では、藤野と京という二人の女の子が中心になって描かれている。漫画を描くことが好きな藤野は、不登校の京が高い画力をもっていることに打ちのめされる。だが、京は藤野の漫画を誰よりも愛し、彼女を尊敬していた。二人は共同で漫画を描きはじめ、デビューし、作家として成長していく。京は美大への進学を決意し、二人は別々の道を歩み始める。ところが、ある日、京は見知らぬ男に殺されてしまう。 この作品は、明らかに現実に起きたいくつかの殺人事件に着想を得ている。そのひとつが、2019年7月18日に起きた京都アニメーション放火殺人事件であることは間違いないだろう。この事件では、多くの

    藤本タツキ「ルックバック」 - キリンが逆立ちしたピアス(ブログ版)
    sorachino
    sorachino 2021/07/22
    「この作品は批評に耐えうるし、「議論の素材」となることに値する」「一人の心の中にしまって大切にされる宝物になり得ると同時に、多くの人と話すきっかけとなる素材になり得る」。確かに作品の強度が凄かった。
  • 「演劇」と「労働」 - キリンが逆立ちしたピアス(ブログ版)

    ここのところ、演劇の話題が続いている。演劇人が新型コロナウイルスの影響で公演や稽古を中止せざるを得ず、経済的影響が劇場、劇団、舞台の技術スタッフ等多岐にわたり大きいため、支援を訴えているのである。野田秀樹、鴻上尚史、横内謙介といった著名な演劇人が声を上ているが、いま、もっとも注目を集めているのが平田オリザである。平田さんは、その発言に対して批判が殺到し、炎上し続けていると言ってもいいだろう。 特に議論を呼んでいるの、平田さんがNHKの「おはよう日」で日の政府による支援策の課題を指摘した点である。平田さんは、以下のように製造業と比較して、演劇に対する支援策の難しさを述べている。 製造業の場合は、景気が回復してきたら増産してたくさん作ってたくさん売ればいいですよね。でも私たち(引用者注:演劇人)はそうはいかないんです。客席には数が限られてますから。製造業の場合は、景気が良くなったらたくさん

    「演劇」と「労働」 - キリンが逆立ちしたピアス(ブログ版)
  • 「男」に「男」は救えるか? - キリンが逆立ちしたピアス(ブログ版)

    ここのところ、はてな匿名ダイアリーで、(シスヘテロの)男性と男性の関係についての、男性の書き手による記事が次々と公開されて、ブックマークを集めている。 これまでネット上では「弱者男性」を名乗る人たちが、(経済力のある)女性は(経済力のない)「弱者男性」と結婚して扶養することにより救うべきだという主張をすることがあった*1。それに対して女性から、男性は女性に救いを求めるのではなく、男性に救いを求めるべきだという指摘が寄せられることはよくある。 今回、次々と公開される記事は、男性と男性が人間的に(または情緒的に)繋がることによって、男性が救われることについての困難が言語化されている。 男同士が遊ぶことに楽しさがないわけじゃない。 ただ安心して弱さを見せ合い、ベッタリともたれ合うことはできない。 いわばスポーツや対戦ゲームみたいなもんで、調子のいい時、面白いとき、人生が恵まれている時にお互いの

    「男」に「男」は救えるか? - キリンが逆立ちしたピアス(ブログ版)
    sorachino
    sorachino 2019/06/22
    さらざんまいと「男と男が救えるか」か、新鮮な観点で面白いな。余談だけど、ケッピがカッパを産むのを観る度、古事記の男神が妻との交合ではなく目鼻を洗うだけで子を得たのが好きと書いた橋本治を思い出すんだよね
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