武田邦彦『環境問題はなぜウソがまかり通るのか』洋泉社2007年がベストセラーである。最近では職業柄「あの本、どう思います?」とコメントを求められることが多くなってきた。私は今まで読んでいなかった。読みもしないで「私は武田先生とほぼ同じ考えです」と答えてきた。私は何度か武田先生と対話したことがあり、私が勤める名古屋大学大学院環境学研究科の授業で講義をしていただいたこともある。タイトルを見ただけで、どのような話かは分かるのだ。 でもこれから何度もコメントを求められそうなので、ブログの記事にしようと思ってさすがに買って読んだ。ペットボトルのリサイクルの問題と地球温暖化の問題、そして最後の章の何が本当の「環境」問題か、という認識について、細かい点を除けば、まったく同感である。ダイオキシンの問題は私は不勉強で知らなかったので、ふむふむと思いながら読んだ。ペットボトルの問題など、武田先生はひょっとして