全米でミツバチ突然消える 被害20州超える 2007年03月01日 米国でミツバチの失跡が確認された州 全米各地で、ミツバチの巣から女王バチを除く大半のハチが突然消える異常現象の報告が相次いでいる。ミツバチの「いないいない病」と命名された異常現象は昨秋以降、東海岸から西海岸へと広がり、被害地域は20州を超えた。原因は分かっておらず、ミツバチに授粉を頼るアーモンドやリンゴなどの収穫にも影響が出るのではないかと心配されている。 調査を続けるモンタナ大のジェリー・ブロメンシェンク教授によると、巣のハチのうちの6〜8割が姿を消すケースが大半だが、まれに「全滅」することもある。 昨秋にペンシルベニア、ジョージア、フロリダの3州で発生した後、全米に拡大した。民間調査会社ビー・アラート・テクノロジーによると、2月13日現在、確認された被害地域は22州にのぼる。その後、ワシントンなど2州からも報告が寄せら
温暖化への不安、科学的に裏づけ IPCC報告書 2007年02月04日 温暖化する地球 地球温暖化は確実に進み、その原因は人間活動とみてまず間違いない。今後も気温上昇は続き、実害に直結する――。6年ぶりにまとまった「気候変動に関する政府間パネル(IPCC)第1作業部会」の第4次評価報告書は、多くの人が抱く不安を科学的に裏付ける内容だった。08〜12年に温室効果ガス削減を約束している京都議定書だけでは不十分なことが、はっきりした。だが、温室効果ガスの大排出国である米国や中国を含む削減シナリオはない。さらなる対策は待ったなしだ。 ■米中、なお鈍い反応 「気候の変動はすでに始まっている。一刻も早く行動を起こすべきだ」 国連気候変動枠組み条約事務局(UNFCCC)のデブア事務局長は2日、作業部会が開かれたパリで記者会見し、各国に警告。「科学をベースにした結論なので、米国への働きかけに役立つだろう」
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