当サイト編集部の手元に、新聞メディアの現状を映し出す、興味深い資料が舞い込んできた。共同通信社が今年1月に開催した「編集局長を囲む会」でのやりとりをメモしたものだ。同社は、全国各地の新聞社・放送局へ記事を配信する一方、ネットメディア向けにもニュース速報や記事を流す“両刀遣い”で知られている。 囲む会は冒頭から、購読者が減るばかりの新聞界事情を憂う声でスタート。おのずとネットを使った事業展開へと関心が移り、ソーシャルメディアを使った取材手法も俎上に載せられた。社会部記者が、こう突っ込んでいる。 「知り合いの毎日新聞の記者から聞いた話だが、社名を明かして、取材テーマをツイートすると、自分から求めなくてもフォロー【編注:リプライのことを意味すると思われる】が来る。ネタは向こうから来ると。共同はソーシャルメディアに対して鎖国じゃないのか。朝日、読売、毎日に置いていかれる」 すると、吉田文和編集局長