福島第1原発事故で放射線量に対する意識が高まるなか、東京・上野に自ら持ち込んだ検体の線量を測定できる店「ベクミル」がオープンした。2012年1月5日、ここに東京近郊で採集した土を持ち込み、実際に測定した。1検体あたりの測定に要する時間は20分。検査機関ではなく、あくまで”測定器のレンタル”という立ち位置であるため、結果は利用客のみに知らされ、店側が記録することもない。店長の菊池一樹氏は「1日に20人前後が訪れ、米や野菜を計測する」と語った。 「ベクミル」は食品等をベクレル単位で測定する測定器のレンタルスペースで、昨年10月に千葉県柏市に1号店が、12月に上野店がオープンした。利用客は米や野菜、土など”検体”を持ち込み、店員の指示に従って測定する。菊池店長は、 「政府や東電の発表に不信感を抱く人も、自分の手で計測することで冷静に数値を見ることができる」 と話す。計測に用いるのは1台約300万