レッドリストで絶滅危惧種に指定されているタイマイ=日本ウミガメ協議会提供 絶滅の恐れがある世界の動植物の最新情報を集めた2010年版「レッドリスト」を国際自然保護連合(IUCN)がまとめた。絶滅危惧(きぐ)種は、評価した5万5926種の動植物の約3分の1に当たる1万8351種にのぼる。09年版より1060種増えた。名古屋市で開かれている生物多様性条約第10回締約国会議(国連地球生きもの会議)の会場で27日、発表した。 09年版は4万7677種を評価し絶滅危惧種は前年比363種増の1万7291種だった。今回の10年版では最も絶滅の危険度が高い絶滅危惧1A類は3565種で、日本近海にも生息するウミガメの一種タイマイやメコン川に生息するメコンオオナマズなど。 IUCNはこの日、過去のレッドリストのデータによる脊椎(せきつい)動物の生息状況についての研究成果も公表した。レッドリストに掲載され