福島第1原発3号機への放水任務を終えて東京に戻った緊急消防援助隊の総隊長らが19日夜、東京消防庁で会見し、作業を振り返った。危険な任務をくぐり抜けたチームの幹部は「隊員の家族には申し訳なかった」と涙ぐみ、声を震わせた。 出席したのは、緊急消防援助隊の東京都隊総隊長佐藤康雄(さとう・やすお)警防部長、第6方面ハイパーレスキュー隊の冨岡豊彦(とみおか・とよひこ)総括隊長、第8方面同隊の高山幸夫(たかやま・ゆきお)総括隊長の3人。 佐藤警防部長は、今回の計画を写真や資料を手に淡々と説明。「安全を確保しつつ、ミッションを達成できた」と話した。現場で送水車と放水車をつなぐホースを広げる作業を現場で指揮した高山隊長は「必ず無事に帰ってくる」と妻にメールすると「信じて待ってます」と送り出してくれたことを明かした。 冨岡隊長は「家族に本当に申し訳ない」と声を絞り出し、涙が止まらなかった。家に帰ったら