「仕事はここまで」線引きを 公立中学教諭の6割が国が示す過労死ライン(月80時間)を超える残業をしていることが、4月に公表された文部科学省の教員勤務実態調査で明らかになった。なぜ先生たちは忙しいのか。群馬面で連載した「学校の今-忙しい先生たち」(6月29日~7月5日、全5回)の取材を通じて分かったのは、学校が社会全体の「何でも相談」の受け皿と化している実態だった。 1回目で紹介した公立中に約20年勤務する女性教員は、担任を持つ生徒の保護者からの電話に夜な夜なおびえていた。その中学は、緊急時に備えて担任の携帯電話の番号を保護者に知らせていた。