2012年も明日で終わろうとしています。 今年書いたお薬関連の記事から、2012年を振り返ってみたいと思います。 1.「Gタンパク質共役型受容体の研究」ノーベル化学賞受賞 ノーベル化学賞を受賞したレフコウィッツ教授及びコビルカ教授の業績は、今年のお薬関連の話題として外すことはできません。今回、受賞の対象となった「Gタンパク質共役型受容体の研究」は、現在使われている多くの薬に共通する作用メカニズムを明らかにしたものです、また、この研究により、GPCRと呼ばれるタイプのタンパク質を標的とした薬剤の開発が飛躍的に発展しました。長年薬理学の世界にいた私にとって、この受賞は非常にうれしいものでした。 参考記事 細胞の外から中にどうやって情報が伝わるかー2012年度ノーベル化学賞薬作り職人のブログ なんでこの業績はノーベル化学賞なんだろう。薬作り職人のブログ 2.山中伸弥教授ノーベル生理学・医学賞受賞