タグ

ブックマーク / www.nikkei-science.com (3)

  • 幻想の細胞 判明した正体 - 特集:STAPの全貌 2015年3月号| 日経サイエンス

    発表直後からさまざまな疑義が指摘されたSTAP論文 ようやく科学的な決着がついた STAP細胞は最初からなかった──これが結論だ あのマウスと胎盤は何だったのだろうか。9カ月前,STAP細胞の疑惑を報じた最初の記事で,私たちはこう問うた。その結論が出た。STAP細胞に関する論文2の不正調査を進めてきた外部識者による調査委員会(委員長・桂勲国立遺伝学研究所所長)は,2014年12月26日に最終報告をまとめ,STAP細胞も,そこから作られSTAP細胞の証拠とされたものもすべて,既存の細胞である「胚性幹細胞(ES細胞)の混入に由来する,あるいはそれで説明ができる」と結論づけた。 「STAP細胞」は最初から存在しなかった。1年にわたって日の社会と科学界を揺るがしたSTAP論文の不正疑惑は,科学の面では決着した。 実験に使われた「STAP細胞」の大半は,10年前の2005年,理化学研究所発生・再

    幻想の細胞 判明した正体 - 特集:STAPの全貌 2015年3月号| 日経サイエンス
  • 2014年ノーベル生理学・医学賞:空間を把握する脳のメカニズムを解明した3氏に

    私たちが行動しようと思ったら,自分がどこにいるかを把握している必要がある。その情報を,脳はどのように得ているのだろう? 脳活動というのはつまるところ,脳神経細胞の集団的な発火だ。その信号から「空間内での自分の位置」という情報を得るのに,脳はどんな仕組みを備えているのか。 今年のノーベル生理学・医学賞は,そうした動物の空間把握のメカニズム研究の先駆けとなった英ロンドン大学ユニバーシティーカレッジのオキーフ(John M. O’Keefe)博士と,近年,この研究を一気に発展させて注目を集めたノルウェー科学技術大学のモーザー博士夫(May-Britt Moser,Edvard I. Moser)に授与されることが決まった。 オキーフ博士は1971年,ラットが部屋の中を歩き回っているとき,「右の隅」「左寄りの中央」など,ある特定の場所に来た時に発火する細胞を,海馬の中から発見した(右図)。ラット

    2014年ノーベル生理学・医学賞:空間を把握する脳のメカニズムを解明した3氏に
  • サイコパスの脳を覗く

    サイコパス(精神病質者)の脳の働きを調べてみると,彼らは他人の心の動きを感じたり,感情を示す手がかりを読み取ったり,自身の間違いから学ぶ能力に障害を持つことがわかってきた。サイコパスの脳は普通の人とは違ったやり方で情報を処理している。 脳の傍辺縁系と呼ばれる場所には,感情や感覚,情動上の意味を経験に対応させる領域があるが,サイコパスは,こうした脳の領域が十分に発達していない傾向がある。情動面の発達を損なう学習障害を患っているようなものだ。 サイコパスは「治らない」ものであるとされてきた。一般に,サイコパスはグループ療法のような標準的な治療のあとには,良くなるどころか,反対に悪くなる。ところが最近,サイコパス的な傾向を持つ手に負えない少年犯罪者を改善する,新たな精神療法が登場して期待を集めている。 再録:別冊日経サイエンス191 「心の迷宮 脳の神秘を探る」 著者Kent A. Kiehl

    サイコパスの脳を覗く
  • 1