たまの青空がうれしい季節です。でも、なんで空って青いんでしょう? 簡単に説明すると、それは太陽の光と関係があります。厳密には、光の「レイリー散乱」という現象のためです。これはイギリス人物理学者のレイリー卿が名付けたもので、空が青い理由であると同時に、夕焼けが赤い理由でもあります。 太陽の光が、光の波長より粒子の小さい、大気中の酸素や窒素にぶつかると、いろいろな方向に「散乱」します。光の波長が短いほど散乱しやすくなります。青い光の波長は400ナノメートル台で、赤よりも散乱されやすいため、空は青色になります。太陽周辺だけでなく、空全体が青いのは、非常に多くの光が散乱しているためです。 赤い光の波長は700ナノメートル前後で、散乱しにくいので、日中は見えません。が、夕方になると太陽が傾いて、太陽と空を見る人の間にある、太陽光が大気を通過する距離が長くなります。そうすると、青は散乱しすぎて見えなく