タグ

ブックマーク / bookplus.nikkei.com (13)

  • 勝海舟 「みんな敵がいい」トップに忖度せず我を貫く胆力

    誰を味方にしようなどというから、間違うのだ。みんな、敵がいゝ。敵がないと事ができぬ――。江戸城の無血開城の立役者として、幕末・維新史にその名が刻まれる勝海舟。その勝が遺した証言集『海舟語録』(講談社学術文庫)は、苦境に立つ組織人がひもとくとよい珠玉のオーラルヒストリーだ。 政治的人間の透徹したまなざし 勝海舟その人についての説明は不要だろう。西郷隆盛との談判で、江戸城の無血開城を行った人物として、幕末・維新史にその名が刻まれる。文政6年(1823年)生まれの勝は明治32年(1899年)まで生き、べらんめえ調の証言を残した。『 氷川清話 』(江藤淳、松浦玲編/講談社学術文庫)の姉妹編をなす『 海舟語録 』(同)がそれだ。日史の中でも屈指の政治的人間の語りは、道半ばで苦境に立たされた組織人がひもとくとよい珠玉のオーラルヒストリーだ。 「ナニ、誰を味方にしようなどといふから、間違うのだ。みンな

    勝海舟 「みんな敵がいい」トップに忖度せず我を貫く胆力
  • 日本は「デジタル小作人」 GAFAMの利用が円安要因に

    円安はなぜ長引いているのか。どこから外貨が流出しているのか。観光という「労働集約的な産業」で稼いだ外貨が、「資集約的な産業」である海外の頭脳労働への支払いに充てられており、その帳尻は為替(端的には円安)に影響を及ぼすのではないか。『弱い円の正体 仮面の黒字国・日』(唐鎌大輔著/日経プレミアシリーズ)から抜粋・再構成してお届けする。 「国内の肉体労働」vs「海外の頭脳労働」 クラウドサービスやインターネット広告などに代表されるデジタルサービスの提供は、多くの日人が漠然と「海外(とりわけ米国)に後れを取っている」と感じていた分野ではないかと察する。その漠然としたイメージを数字で可視化したのがその他サービス収支赤字、すなわち「新時代の赤字」であり、日銀行の分類でいえばデジタル関連収支ということになる。 こうして見ると、その他サービス収支赤字は為替需給という論点を超えて、日経済が現在直面

    日本は「デジタル小作人」 GAFAMの利用が円安要因に
  • 鈴木一人・東大教授「日の丸半導体にこだわる必要はない」

    台湾は地政学上のホットスポットだ。そこに、先端半導体で圧倒的シェアを握る台湾積体電路製造(TSMC)の製造拠点がいくつもある。米国から半導体製造に制約を課せられた中国にとって、TSMCは喉から手が出るほど欲しいはずだ。前回に続いて、『 半導体ビジネスの覇者 TSMCはなぜ世界一になれたのか? 』(王百禄著、沢井メグ訳)で解説文を執筆した鈴木一人氏(東京大学公共政策大学院教授)に、台湾有事のシナリオや「日の丸半導体メーカー」であるRapidusの勝算について聞いた。(聞き手は、沖健二・日経BOOKSユニット編集委員) (前編「鈴木一人・東大教授『保護主義に走る米国が、半導体と日を振り回す』」から読む) 鈴木一人(すずき・かずと) 2000年英国サセックス大学大学院ヨ-ロッパ研究所現代ヨーロッパ研究専攻博士課程修了。00~08年筑波大学大学院人文社会科学研究科で専任講師・准教授、08~20

    鈴木一人・東大教授「日の丸半導体にこだわる必要はない」
  • イーロン・マスクの人生を変えた少年期の「壮絶いじめ」と「読書」

    天才たちはどんなを読んでいるのか? テスラのイーロン・マスク、アマゾンのジェフ・ベゾス、マイクロソフトのビル・ゲイツ。世界一の富豪になったイノベーターたちは、実は猛烈な読書家です。書籍『 天才読書 世界一の富を築いたマスク、ベゾス、ゲイツが選ぶ100冊 』の一部を抜粋、加筆・再編集して、天才たちが読書を経営や人生にどう生かしているのかを読み解く連載の第1回では、マスクが少年時代に受けていた壮絶ないじめ読書の関係を取り上げます。 2022年10月下旬にツイッターを買収し、取締役全員と従業員の半分を解雇したイーロン・マスクは“いじめっ子”のように報じられることが少なくありません。「ツイッターの従業員に週80時間の労働を求めるスピーチをした」という米ブルームバーグの記事や、マスクに批判的な発言をした従業員が突然解雇されたといった報道もありました。 恐ろしい暴君のようなイメージが広まっているマ

    イーロン・マスクの人生を変えた少年期の「壮絶いじめ」と「読書」
  • 飲まずに楽しむ「郊外ゲコノミスト」市場こそ、狙い目だ

    今、お酒をあえて「飲まない」選択をする人が増えている。こう指摘するのは、 『ゲコノミクス 巨大市場を開拓せよ!』 (日経済新聞出版)を上梓(じょうし)した、「ひふみ投信」シリーズを運用するレオス・キャピタルワークスの藤野英人氏だ。そして、お酒を飲まない人と「国道16号線」は相性がいいと話すのは、 『国道16号線 「日」を創った道』 (新潮社)の著者であり東京工業大学リベラルアーツ研究教育院教授の柳瀬博一氏。後編の今回は、国道16号線近辺で起こり得る、お酒を飲まない人向けのビジネスについて。 (前編から読む) 柳瀬博一氏(以下、柳瀬):お酒を飲まない人、そして国道16号線沿いの郊外に住む人の足は、自動車になる。そうなると、車で移動する新しい都市の形ができそうです。 日の都市、とりわけ首都圏と京阪神は、阪急や東急といった鉄道グループがものすごく優秀だったために、中心のターミナル駅から郊外

    飲まずに楽しむ「郊外ゲコノミスト」市場こそ、狙い目だ
    soramimi_cake
    soramimi_cake 2023/08/05
    16号沿線と言って筆者が何を想定してるのか知らんが、少なくとも横須賀は16号線沿いがむしろ京急で動く文化圏でクルマ文化圏は違う。それに横須賀割りとかむしろ酒呑み文化圏でもあるでしょ
  • 博士課程進学者、ピーク時の約半分に 「低学歴国」ニッポンの現状

    修士課程を終えて博士課程に進む学生の数は03年度の1万1637人がピークで、18年度には約半分の6022人まで落ち込んだ。正規雇用で安定した研究ポストが減り、博士号を取ってもその先の展望が描きにくいことが背景にある。 次に、日の研究力を見てみよう。注目度の高い科学論文数の国際順位は1990年代前半まで世界3位だったのが18年は10位まで落ちた。同じ平成の30年間に産業競争力も低落。鉄鋼・造船のような重厚長大型産業だけでなく、家電製品やパソコン、半導体のようなハイテク分野でも国際市場シェアの低下が進んだ。 産学そろっての地盤沈下を招いた「主犯」は、イノベーションの担い手を育てる仕組みの弱さだ。 イノベーションといっても日が得意とした「よりよいものを、より安く作る」式のプロセスイノベーションではない。米アップルのiPhone(アイフォーン)のようなプロダクト(製品)イノベーションである。プ

    博士課程進学者、ピーク時の約半分に 「低学歴国」ニッポンの現状
    soramimi_cake
    soramimi_cake 2023/08/03
    ↑なぜか漏れが無言ブクマすると伸びる傾向にあるw
  • 東京の中間層世帯は、日本で最も豊かではない?

    「東京は土地でも何でも世界一高い」といわれたのも今は昔、物価も賃金も安い国となりつつある日。いつの間にか物価上昇を続ける諸外国との乖離(かいり)は進み、都内で最も富裕層が多いとされる東京・港区の平均所得者ですら、米サンフランシスコの基準で言えば「低所得者」と分類されることに――。『 安いニッポン 「価格」が示す停滞 』(日経済新聞出版)より抜粋する。 「日の賃金水準がいつの間にか経済協力開発機構(OECD)の中でも相当下位になっている」 2021年1月末、今年の春季労使交渉のキックオフとなる労使トップの会合で、経団連の中西宏明会長はそう語った。 この「いつの間にか」という表現に、うなずく読者もいるかもしれない。 だが日が成長を見失ったこの30年の間、ずっと国内の賃金や価格は足踏みしてきた。 G7で最も平均賃金が低い国 今や日の平均賃金は主要7カ国(G7)で最下位だ。 経済協力開発

    東京の中間層世帯は、日本で最も豊かではない?
    soramimi_cake
    soramimi_cake 2023/07/04
    "東京都の2人以上の勤労世帯の中間層の可処分所得から食費や住居費、通勤時間がなければできた生産活動の機会費用を差し引くと娯楽などに使える金額は135000円。都道府県で最下位…1位三重県とは約10万円差"
  • 止まらぬ少子化 出生数7年で20%超減少、80万人割れの衝撃

    日経BOOKプラスに掲載されている記事、、著者を任意のキーワードで検索することができます。 ※ISBNも検索にご利用いただけます。ISBNとは出版物固有の13桁の番号で、裏表紙に記載されています。サイトでISBNを使って書籍を検索する際は、ハイフン(-)を省略し、13桁の数字のみを半角文字で入力してください。

    止まらぬ少子化 出生数7年で20%超減少、80万人割れの衝撃
  • 少子化 非婚・晩婚だけではない出生数激減もう1つの理由

    2022年の出生数は80万人を割る見込みで、少子化が加速しています。少子化はいつから始まったのでしょうか。なぜ出生数は増えないのでしょうか。少子化や人口減少の問題に詳しい日総合研究所 調査部上席主任研究員の藤波匠さんが、様々な調査データを基に解き明かしていきます。藤波さんと30代の女性、20代の男性による架空鼎談形式で、結婚・出産適齢期の人々の実感や考え方を踏まえながら、分かりやすく説明します。第2回。 第1回 「止まらぬ少子化 出生数7年で20%超減少、80万人割れの衝撃」 ※記事をもとにした書籍『 なぜ少子化は止められないのか 』(日経プレミアシリーズ)を2023年5月に刊行予定です。 某大学大学院、社会政策論の授業後の教室。教室に残った非常勤講師に、学生2人が少子化に関して質問をしている。非常勤講師は、日総合研究所の研究員、藤波匠。学生は育休中の34歳の女性(宮)と、大学院生

    少子化 非婚・晩婚だけではない出生数激減もう1つの理由
  • 魚がぜいたく品になる未来 日本が他国に「買い負ける」日

    刺し身はいずれ日人の口に入らなくなる、そんな噂がささやかれている。欧米の和ブームだけではなく、中国、タイ、インドネシアなど新興国の中間層から魚介類の需要が高まり、価格の急騰につながっているのだ。このままでは、高くても魚をべたい外国に対して、安いものしか買わない日の「買い負け」が顕著になる。刺し身や焼き魚が高級品になる未来に対し、私たちは何ができるか。『 安いニッポン 「価格」が示す停滞 』(日経済新聞出版)より抜粋する。 「安いニッポンが続くと、庶民の味方だった刺し身に、手が届かなくなる日が来るかもしれない」 BNPパリバ証券の河野龍太郎チーフエコノミストはそう危惧する。 水産庁の年次報告「水産白書」によると、「買い負け」という言葉が話題になったのは、2003年ごろのこと。 この頃から欧米やアジアで健康志向が高まり、和ブームで高級材としての魚の需要が急増。その結果、水産物が高

    魚がぜいたく品になる未来 日本が他国に「買い負ける」日
    soramimi_cake
    soramimi_cake 2023/05/25
    これまで世界中の漁場を食い荒らしてきた訳だし、経済的に衰退して買えなくなるならしゃーないだろ。他の食物も自給できてないのでそれらも買い負けるようになり若い世代から海外に出るしかなくなるだろう。
  • 少子化問題 対策を後押しする何よりも重要なこと

    2022年の出生数は80万人を割る見込みで、少子化が止まりません。そもそも少子化質的な問題は何なのでしょうか。少子化に有効な対策とは? 少子化や人口減少の問題に詳しい日総合研究所 調査部上席主任研究員の藤波匠さんが、様々な調査データを基に解き明かしていきます。藤波さんと30代の女性、20代の男性による架空鼎談形式で、結婚・出産適齢期の人々の実感や考え方を踏まえながら、分かりやすく説明します。最終回。 第1回 「止まらぬ少子化 出生数7年で20%超減少、80万人割れの衝撃」 第2回 「少子化 非婚・晩婚だけではない出生数激減もう1つの理由」 ※記事をもとにした書籍『 なぜ少子化は止められないのか 』(日経プレミアシリーズ)を2023年5月に刊行予定です。 某大学大学院、社会政策論の授業後の教室。教室に残った非常勤講師に、学生2人が少子化に関して質問をしている。非常勤講師は、日総合研

    少子化問題 対策を後押しする何よりも重要なこと
  • 八重洲ブックセンター本店、44年の歴史に幕 著名作家の思い出

    日経BOOKプラスに掲載されている記事、、著者を任意のキーワードで検索することができます。 ※ISBNも検索にご利用いただけます。ISBNとは出版物固有の13桁の番号で、裏表紙に記載されています。サイトでISBNを使って書籍を検索する際は、ハイフン(-)を省略し、13桁の数字のみを半角文字で入力してください。

    八重洲ブックセンター本店、44年の歴史に幕 著名作家の思い出
  • 開成・鎌田亨教諭 エロ小説だと生徒が騒いだ中学の課題図書

    soramimi_cake
    soramimi_cake 2022/10/20
    男子だけで性を扱った文学作品を読むことにより生じ得る歪みとか考えないのかねぇ(まぁそれは男子校教育そのものの歪みだが)
  • 1