書評:宮本顕治『日本革命の展望 綱領問題報告論文集』(新日本新書) 志位和夫委員長がひきいる現在の「日本共産党」は、「暴力革命論」を明確に否定している。しかし、多くの論者はそれを「嘘」だと指摘して「日本共産党は、今も暴力革命論を捨てていない」と言う。 一一いったい、どちらが真実なのだろうか? これは、日本の政治に興味のある多くの人が、多かれ少なかれ抱えている「疑問」なのだが、それを日本共産党の文献にあたって確認した人は、そう多くないはずだ。 テレビなどで「共産党は、今も暴力革命論を捨てていない」と明言して、共産党を批判している人でさえ、そういう人も少なくなさそうである。 (※ 八代英輝弁護士は、日本共産党の「綱領」は無論、『日本革命の展望』も読んではいなかったのだろう。伝聞情報による「知ったかぶり」だったわけだ) しかし、今回、この問題について論じた、宮本顕治『日本革命の展望 綱領問題報
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