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ブックマーク / blog.goo.ne.jp/jyoshige (6)

  • 有縁社会も楽じゃない 書評『津山三十人殺し 最後の真相』 - Joe's Labo

    昨年に引き続き、NHK特集の『無縁社会』が話題となっている。 “無縁”の先にあるものが何なのか知っておくべきだと思うので、個人的には見て おいて損は無い番組だと思うのだが、メディアの一部に「皆で有縁を取り戻そう」 的な回帰色が出ているのが気になる。 基的に無縁とは我々が選んだものであり、時計の針を戻すことは不可能だ。 それを再認識させてくれたのが書である。 中国地方の山間部の閉鎖的な村落で、つい近年まで(短時間での)殺人被害者数の 世界記録となっていた事件は起きた。事件のことは知らなくても、八つ墓村で電灯 を頭に巻いて猟銃と日刀振り回すおじさんを覚えている人は多いはず。 あれのモデルとなったのが件だ。 書が優れているのは、従来の被害者側からの視点にくわえ、家族内の緊張関係や ムラ社会との軋轢にも踏み込んでいる点だろう。 それにより、昔からある「人異常説」や「痴情のもつれ説」とい

    有縁社会も楽じゃない 書評『津山三十人殺し 最後の真相』 - Joe's Labo
  • 内閣総理大臣 増補版 ――その力量と資質の見極め方 - Joe's Labo

    内閣総理大臣 増補版 ――その力量と資質の見極め方 (角川oneテーマ21) 舛添 要一 角川書店(角川グループパブリッシング) このアイテムの詳細を見る 舛添氏が02年出版の自著に加筆修正した新刊。 前半部ではマキャヴェリからアリストテレスまでを引用し、自身の政治哲学を述べていく。 「政治質とは可能性の技術であり、政治家は理想よりも結果責任を重視すべき」 「理想を掲げて戦争するようなリーダーは迷惑なだけで、常にあらゆる選択肢を冷静に検討すべき職業」 など、内容はいたってオーソドックスなリアリストだ。 そしてその立場から、選択を回避して先送りをもっぱらとする鳩山政権、そして現代日政治の悪しき 庶民主義を、どちらも政治家の義務を果たしていないとして批判する。 これは同感だ。麻生さんのバー通いを叩くメディアはともかく、便乗して(普段行きもしない)居酒屋通いを してみせる政治家を見ていると

  • 「大きいことは良いことだ」の象徴だったJAL - Joe's Labo

    JALが破綻してしまった。JALというのは不思議な会社で、10年くらい前からダメだダメだと いわれ続けて、それでもなぜか就職先としては常に人気があるという変な会社だった。 このランキングだと05年は首位ですから(文系)。 人事同士でランキングの話になると「JALの何がいいんだろうね?」という会話をよく していた気がする。 MyNewsJapanでも、ほとんど何一つ良いことが書かれていない。ここまでな企業も珍しい。 僕自身も振り返って思うのだが、JALというのは、「大企業に行っとけば間違いない」的な 昭和的価値観の一つの象徴だったような気がする。 「ナショナル・フラッグ・キャリアなんだから、最後は生き残るんだよ」的な、 そんな気もするけど、良く考えたら何にも根拠の無い価値観だ。 たとえば90年代、今働いている会社とJALに内定を貰っていたとして、「行かないよJALなんて」 と自信を持って言え

    「大きいことは良いことだ」の象徴だったJAL - Joe's Labo
  • 赤旗も諸君もただの老人向けエンタメ - Joe's Labo

    よく言っているように、労働力不足や少子化対策としては、雇用の多様化と 流動化が必要だ。要するに、女性やフリーター、中高年という (全然少数派じゃないのに)マイノリティ扱いされているグループにも 働きやすい環境を作れという話だ。 いたって常識的な内容だと思うが、時々反論も受ける。 たとえば以前、大企業の幹部さまからこんなことを言われてしまった。 「共働きは道徳上良くない。やはり女性は家庭に入るべき」 バカらしいので質問しなかったけど、3年で辞める新人や高齢フリーターについて 聞かれれば、きっと彼はこんな風に答えたはずだ。 「我慢が足りない、努力が足りないから」 最近気付いたのだが、こういう保守的な価値観の人もリベラルも、実は同じものを 違うアングルから眺めているだけではないか。 彼らの視線の先には、新卒で正社員として定年まで働く労働者がいて、それがすべて の価値観の軸になっているのだろう。付

    赤旗も諸君もただの老人向けエンタメ - Joe's Labo
    soranopapa
    soranopapa 2009/12/25
    「若者が3年で辞める原因は何でしょうかね?」 と逆質問してみたら、「最近の若者はこらえ性がないから」と実に保守的な答えが 返ってきて笑った。 いまだに階級闘争が忘れられない赤旗も、いまさら大東亜戦争特集組
  • ホワイトカラーの生産性が低い理由 - Joe's Labo

    以前、残業が増えるメカニズムと、 (国民全体で頑張っているというよりは単に仕事が偏っているだけなので)経済全体も ぱっとしないという話を述べた。 では、ホワイトカラーの生産性まで低いのはなぜだろうか? 家庭が崩壊しようが、会社の隣で失業者が倒れていようが、正社員はいっぱい働いて いるわけだから、労働生産性自体は上がっていてもよさそうな物だが、実際には むしろ逆である。要は無駄が多すぎるのだ。 これについては諸説あって、たとえばヨーロッパやアメリカには就労者にカウント されない不法移民がいて、生産性がかさ上げされているとか、日にはいわゆる ノンワーキングリッチがいるからといった議論がある(両方、真実だろう)。 ただ、個人的には質的問題はもっと深いところにあると考えている。 それは、現場レベルでの思考停止だ。 なにをしようが、処遇が大きくは変わらない状況で、人はどうなるだろうか。 何もしな

    ホワイトカラーの生産性が低い理由 - Joe's Labo
    soranopapa
    soranopapa 2009/07/01
    たとえば僕の知り合いの35歳の官僚は、自分が事務次官や局長にはなれそうに ないことを直感的に理解しているが、かといって転職などは考えていない。 やれやれ、しょうがないなと自らに言い聞かせつつ、消化試合を
  • 雑感@阿久根市長選 - Joe's Labo

    阿久根市の出直し選挙で、前市長が再選された。 ブログで市職員の給与を公開した、例のブログ市長さんだ。 最初にそのニュースを聞いたときは、僕はどちらかというと市長に批判的だった。 いくらなんでも給与明細の公開はやりすぎだ。 さらに言うなら、地方自治体と言うそこそこ平均年齢の高い組織で平均年収600万台という 数字は、絶対的に高すぎるとは思えない。 (○○新聞1560万とかは絶対的に高すぎると思うが) 「地元は平均300万台だぞ」とか「市財政は赤字だぞ」という声もあるようだが、 そもそも自治体が担うのは利益追求ではなく公益なので、赤字黒字は関係ない。 上記ロジックが成り立つなら、田舎の過疎高齢化地区は行政放棄で役所畳むか 黒字化するように水道代3万円とかにしても良いことになるが、それを良しとする人は いないだろう。 ということで、心情的にもロジック的にも、市長はちょっとエキセントリックな人だな

    雑感@阿久根市長選 - Joe's Labo
    soranopapa
    soranopapa 2009/06/08
    たとえば、今回の問題には、明確な意味での悪者がいない。 職員も市議も、ただなんとなく昇給を続けていただけだし、 有権者もなんとなくそれを何十年も支えてきただけ。ふと気が付くと、公務員一人勝ち状態で、財政
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