【北京=白石徹】中国南部の雲南省香格里拉(シャングリラ)県の旧市街で十一日午前一時半(日本時間同二時半)ごろ火災が発生、約二百五十棟の歴史的な建築物が焼失し、壊滅的な被害を受けた。新華社電によると、出火原因は調査中で、死傷者の報告はないという。約二千六百人の住民が避難している。 旧市街は約千三百年の歴史があるチベット族の居住区で、木造の建築物が密集。旧市街の石畳の道は狭くて消火活動に手間取り、乾燥した気候と強風も重なって延焼を防げなかった。チベット仏教の文化芸術品や寺院なども焼失した。 シャングリラ(旧名・中甸)は、世界遺産で有名な雲南省麗江から続く「茶馬古道」の雲南・チベットルートの拠点で、雲南省から茶葉や塩をチベットに運び、チベットからは馬や羊、毛皮を輸入する交易市場として栄えた。
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く