新型コロナウィルス(COVID-19)が広がる世界で、スマートフォンを使った「感染拡大防止策」が次々に実施されている。日本政府も、感染者が接触した人々を洗い出す携帯アプリを5月上旬から導入すると発表した。「これは安心」とあなたは思っているかも知れない。けれど、これが前代未聞の個人監視プログラムなのだ。保健医療対策に、携帯電話を使って個人の行動を監視するという新奇な発想は、まさにビッグデータ時代のパニックの申し子として、ウィルス以上の速さで地球上に拡散している。 まず、先に感染が広がった中国、韓国、台湾などで、政府がスマホの位置情報を利用し始めた。スマホ持ち主の移動記録を過去にさかのぼって収集し、感染者の動向を特定したり、持ち主の感染可能性を推測したり、または人々の位置情報をリアルタイムで監視して隔離を実行しているかを見張ったりするのだ。続いて感染者が急増した欧州、イギリス、アメリカも、官民
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