ロンドン交通局は15日、老朽化するロンドンの地下鉄で2023年から入れ替えとなる新型車両94編成を独鉄道製造大手シーメンスに発注すると発表した。契約額は15億ポンド(約2200億円)。入札には、日立製作所もカナダのボンバルディアと共同で応札したが、英国に鉄道車両工場の新設を発表して猛アピールしたシーメンスに競り負けた。 新型車両はヒースロー空港などとロンドン北東部を結ぶピカデリー線に導入する。冷房を完備し、車両間の仕切りがない設計になる。 入札には仏鉄道車両製造業大手のアルストムを加えた3陣営が参加。英国に鉄道車両工場を持つ日立とボンバルディアの陣営が有力視され、関係者も強く期待した。だがシーメンスは3月、英中部に工場を新設し、最大700人を雇用する計画を発表するなど、巻き返しに躍起だった。 車両の入れ替えは、今回を含む4路線で計250編成、最大3300両の車両を導入する大型プロジェクト。
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