M7クラスの首都直下型大地震がいつ起こっても不思議ではないと心配されている。地震予知連絡会元会長の大竹政和氏が解説する。 「巨大地震が発生するということは地下のプレート境界のストレスが一度に解放されるということです。昨年の東日本大震災の余波は関東のプレートにまで及んだ。関東エリアのプレートの動きは非常に不安定になった。東日本大震災直後に関東で地震が頻発したのはそのためです。いまは治まっていますが、その影響はこの先何年も続くでしょう」 東日本大震災が首都直下型地震の引き金になるとの見方は歴史も証明する。 東北を襲う巨大地震は、1000年周期で起こることが最新の研究成果から判明している。東日本大震災は869年に発生した貞観地震(M8以上と推定)の再来とされている地震だ。 地震考古学を専門とする産業技術総合研究所客員研究員の寒川旭氏が語った。 「現在の地震発生状況は、巨大地震が各地で連続して発生