「同じ作業を続けていると、脳は『省エネ化』します。『省エネ』とは、いつも使っている機能にエネルギーを集中するために、ほかの機能で使う分のエネルギーをカットすることです」と築山氏は説明する。 築山氏は、一点集中で脳機能を使う状態のことを「高速道路状態」と表現する。高速道路を走っているときは前方のみに集中して、前方以外から来る情報にあまり注意を払わなくなる。つまり、一部の機能だけオン状態で、ほかの機能はすべてオフになっている状態だ。 しかし、「このような偏った脳の使い方をすべきではない」と、築山氏は忠告する。「ただ同じ作業をひたすらこなすだけなら、機械でもできます。しかし、当たり前の話ですが、人間は機械ではありません。人間が持つ『冴えた感覚』を使って仕事をしたいなら、脳をバランスよく動かさなくてはなりません」 ハードの異常ではない。これはソフトの問題だ 築山氏は、脳の偏った使い方について危惧(
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